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ジムニーのタイヤサイズは?オススメのタイヤや交換費用相場を紹介!

タイヤコラム
2025.06.04

ジムニー-タイヤ-サイズ①

アウトドア派に絶大な人気を誇るジムニー。コンパクトで高い走破性を持つこの車は、オーナー自身がカスタマイズを楽しむ要素も多く、中でもタイヤサイズの変更は最も人気のあるカスタムのひとつです。 

しかし、「ジムニーに適したタイヤサイズが分からない」「インチアップやインチダウンを検討したいけど、注意点や車検対応が心配」といった悩みを抱える方も多いでしょう。 

 

本記事では、ジムニーのタイヤサイズの一覧をはじめ、インチアップやインチダウンをする際のメリットと注意点、さらにジムニー向けのタイヤ種類ごとの特徴を解説します。

また、タイヤ交換にかかる費用や適切な交換時期、さらにはタイヤサイズ変更時によくある失敗事例や疑問についても具体的に紹介します。 

 

ジムニーのタイヤサイズ一覧 

ジムニー-タイヤ-サイズ②

ここでは主な年式・型式ごとのジムニータイヤサイズを紹介します。  

なお、グレードやオプション装着の有無などによってサイズが異なる場合もあるため、あくまで参考値としてご活用ください。  

車種名  型式  年式  純正タイヤサイズ  ホイールサイズ 
ジムニー(現行)  JB64型  2018年~現在  175/80R16  16×5.5J 
ジムニーシエラ  JB74型  2018年~現在  195/80R15  15×5.5J 
ジムニー(旧型)  JB23型  1998年~2018年  175/80R16  16×5~5.5J 
ジムニー(JA系)  JA12/JA22  1995年~1998年  175/80R16  16×5.5J 
ジムニー(JA11型)  JA11型  1990年~1995年  175/80R16  16×5.5J 
ジムニー(SJ30型)  SJ30型  1981年~1987年  6.00-16(175/80R16相当)  16×5J 

 

ジムニーのタイヤサイズの変更で気をつけたいポイント 

ここからは、インチアップとインチダウンのそれぞれについて、メリット・デメリットと注意点を解説します。

ジムニーを自分好みに仕上げる際には、外径や幅がどの程度まで許容範囲なのかを把握しておくと、後々のトラブルを回避しやすくなります。 

 

インチアップのメリットと注意点 

インチアップとはホイールの直径を大きくし、相対的にタイヤの偏平率を下げるカスタムを指しますが、ジムニーではホイールとタイヤの外径自体が大きくなるケースも少なくありません。 

サイズアップしたタイヤを装着すると、見た目に迫力が出てオフロード走破性が向上する可能性があります。

特に車高の高いジムニーは、わずかに外径を大きくするだけでも全体のスタイリングが変わってくるため、SNS映えを狙いたい方には魅力的に映るでしょう。 

 

一方で、ロードノイズの増加や燃費の悪化が実感しやすい点には気をつけたいところです。大径のホイールや太めのタイヤは重量が増す傾向があり、街乗りでの軽快さを損なうリスクもあります。車検に通るかどうかは純正外径からどの程度外れているかによって変わりますが、±3~4%を超えると速度計の誤差が大きくなり、保安基準上の問題が生じる可能性があるといわれています。 

 

インチダウンのメリットと注意点 

インチダウンはホイールの直径を小さくし、その分タイヤの厚み(偏平率)を増やすカスタムです。 

ジムニーの場合、もともと車両重量が軽めなので、インチダウンでタイヤのクッション性が高まり、路面からの突き上げが軽くなる利点があります。特に長距離移動が多い方や乗り心地を重視する方には、大きなメリットを感じられるかもしれません。

 

また、一般的に小径ホイールは価格が抑えられやすく、タイヤ代も比較的リーズナブルに済む場合が多いようです。 

ただし見た目の好みが大きく分かれる点や、ブレーキキャリパーなどのパーツとの干渉が起きないかをよく確認する必要があります。メーカーが推奨するサイズから大幅に外れると、最悪の場合ホイールを物理的に取り付けられないケースもあるため、事前の下調べは欠かせません。 

 

車検対応を確実にするために 

タイヤのサイズ変更が大きい場合は、構造変更という手続きを取らなければならないことがあります。これは車両全高や全幅が一定以上変化したり、外径が基準を超えて変わることで保安基準を満たさなくなる恐れがあるためで、対象となる場合には陸運局での手続きが義務付けられています。 

 

また、トレッド幅や外径については法令で一定の範囲が定められており、±3~4%を超えると保安基準に適合しない可能性が高まります。

リフトアップや大径タイヤを同時に行う方は、バンパーやフェンダーとの干渉を回避するための加工が必要となる場合もあるため、独自に施工を進める前に専門家へ相談すると安心です。 

カスタムを楽しみながらも違法改造にならない範囲で、安全に走れるジムニーを作り上げることこそが、快適さと安心感の両立につながるといえます。 

 

ジムニー用タイヤの種類と特徴 

ジムニー-タイヤ-サイズ③

タイヤは路面との唯一の接点であり、パターンの選択によって走行フィールや燃費、安全性までもが変化します。 

オフロードをメインに楽しむ方、街乗り中心で快適さを求める方など、目的によって最適なカテゴリーが異なるため、ここではタイヤの種類や特徴について順番に見ていきましょう。 

 

マッドテレーン(MT) 

マッドテレーンタイヤは、泥や砂利道などの不整地でのグリップ力を重視したパターンが特徴です。ジムニーのようにオフロード走行を念頭に置いた車両に装着すると、ぬかるみや岩場などの悪路でもぐいぐい進んでいく頼もしさを感じられるでしょう。ブロックパターンが深く刻まれているため、泥や砂利を踏みしめながら駆動力を確保しやすく、見た目に迫力が出ることからカスタム好きの方にも人気があります。 

 

ただし、ロードノイズが大きく燃費が悪化しやすいというデメリットもあるので、舗装路が多い環境では扱いづらい面があるようです。オンロード走行中のゴツゴツした感覚が気になる方は、走行距離や用途を十分に考慮して交換を検討するほうがよいでしょう。 

 

オールテレーン(AT) 

オールテレーンタイヤは、オンロードとオフロードのどちらもほどほどにこなせるバランス型のパターンが特徴です。

ジムニーを幅広いシーンで使う方には特に向いており、軽度の林道や河原なら十分なグリップ力を発揮し、舗装路でのロードノイズもマッドテレーンほど大きくありません。

デザイン的にもブロックパターンが程よく入っているため、愛車をアクティブな印象に仕上げつつ実用性を保ちたい方に選ばれています。 

 

ただし、マッドテレーンほどの走破力はなく、ハイウェイテレーンよりも燃費や静粛性で若干劣ることがある点は理解しておきましょう。とはいえ用途が限定されず、街乗りもアウトドアも楽しみたい方には扱いやすい選択肢といえます。 

 

ハイウェイテレーン(HT) 

ハイウェイテレーンタイヤは、主に舗装路を走行する際の快適性や静粛性を重視して設計されています。

ジムニーであっても通勤や買い物など日常使いが中心の方にとっては、ロードノイズの少なさや燃費面での優位性が魅力となるでしょう。

路面との接地面積が比較的均一になり、高速走行時にも安定感を得やすい点がポイントです。 

 

ただし、大きな石や深い泥道では空転しやすく、本格的なオフロードを走りたい方には物足りなさを感じることもあります。

オンロード性能を最優先に考えたい方には満足度の高いカテゴリーですが、ジムニー本来のアクティブなイメージを求める場合は、一度実物を見比べるなどして選ぶと安心です。 

 

スタッドレスタイヤ 

スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面でのグリップ力に特化しており、厳寒期や降雪の多い地域に住む方にとっては必需品ともいえる存在です。

四輪駆動のジムニーは雪道に強いイメージがあり、ノーマルタイヤで走ることが出来ても止まることが難しくなります。凍結路ではスタッドレスタイヤ特有の柔らかいゴムや深いサイピング構造が威力を発揮します。雪が少ない地域では使用期間が短くなるため、摩耗や保管スペースを懸念する声もありますが、安全対策としては大きな安心材料です。 

使い終わったスタッドレスタイヤを翌シーズンに再使用する際には、溝の深さやゴムの硬化具合をしっかり確認しないと本来の性能が発揮できないため、点検を怠らないようにしましょう。 

 

ラギッドテレーン・ホワイトレターなど 

近年注目されているラギッドテレーンタイヤ(RT)は、オールテレーンとマッドテレーンの中間的な位置づけで、ブロックが比較的大きく見た目にも迫力があります。マッドテレーンほどの騒音はなく、軽いオフロードから街乗りまで幅広く対応できるため、ジムニーファンに好まれています。 

 

また、タイヤのサイドウォールや文字部分に白い文字(ホワイトレター)が施されたタイプは、横から見たときのアクセントが際立つため、カスタムにこだわる方に人気です。ただし、タイヤ自体の重量増やブロックパターンによる乗り心地への影響は避けられないため、見た目を優先するか実用性を重視するかを明確にして選ぶのがオススメです。 

 

タイヤ交換の費用相場と交換時期 

ジムニーのタイヤ選びでは、交換費用や交換時期も把握しておくことが大切です。 

高性能タイヤでも摩耗や経年劣化により性能が落ちるため、3~5年・30,000~40,000kmを目安に交換を検討しましょう。 

 

また、タイヤの費用は4本セットの場合、以下が値段目安となります。 

・国産ブランド:30,000~60,000 

・海外ブランド:20,000~40,000円前後 

・ホイール込み:10,000~50,000円ほど上乗せされる 

ここからは、サイズアップする場合に押さえておきたい情報を紹介します。

 

サイズアップによる価格変動の目安 

同じメーカーや銘柄であっても、タイヤサイズが大きくなるほど価格は上昇する傾向にあります。これは使用されるゴムや素材の量が増えるだけでなく、補強構造が強化される場合もあるためです。

さらに、サイズアップを行う際はホイール径が大きくなるケースが多く、ホイールの購入費用やリフトアップにかかる費用も検討しなければなりません。リフトアップはサスペンションやアライメントの調整が必要となり、パーツ代や工賃も合わせるとまとまった出費が予想されるので、単にタイヤ代だけで済むわけではない点には注意が必要です。 

 

ジムニーはもともと軽快な走行感と最低限のオフロード性能をバランスよく両立するサイズが純正として採用されていますが、より本格的にオフロードを楽しみたい方やカスタムを重視したい方は、あえて大径タイヤを選ぶ価値があります。ただしサイズアップに伴う追加コストが総額でどの程度になるかを試算し、費用対効果を比較しながら計画的に進めることをオススメします。 

 

失敗しないタイヤ交換の手順 

ネット通販を利用する場合は、サイズ表記(例:175/80R16など)のほかに、ロードインデックスや速度記号が適合しているかを確認すると安心です。

商品が届いたあとは、ホイールへの組み付けとバランス調整をどう行うかを検討しましょう。店舗で交換を依頼すると追加料金はかかるものの、バランス取りや空気圧の調整まで一括で任せられるため、取り付け後のトラブルが起きにくいといわれています。DIYにチャレンジする場合は、ビードブレーカーやタイヤレバーなどの工具や、バランサーを使った調整、トルクレンチでの締め付け作業も必要です。安全性を考えると店舗へ依頼することをオススメします。 

 

また、ホイールとのマッチングを確認する際はPCD(ボルト穴の配置直径)やインセット(ホイールの内側と外側の中心からの距離)をチェックしてください。ジムニーの場合、純正ホイールと大きく外形が異なるとフェンダーやサスペンションに干渉するリスクが高まります。購入前にショップや専門家へ相談し、ホイールナットやバルブなどの部品選びも含めて丁寧に進めることで、タイヤ交換後も快適な走りを満喫できるでしょう。 

 

失敗事例とよくある質問(FAQ) 

ジムニーのタイヤサイズを変更した際に起こりやすい失敗例としては、サイズを上げすぎて車検に通らなくなったケースや、見た目がカッコよくなった反面で燃費が想定以上に落ちてしまった例などが挙げられます。 

 

よくある質問1:車検に通るタイヤ外径の目安は? 

車検に通る外径の目安は、純正サイズから大きく外れすぎないことが基本ですが、具体的には純正タイヤ外径から±3~4%程度以内であれば保安基準に適合すると考えられています。なぜこの範囲が重要かというと、スピードメーターの誤差が許容範囲を超えると整備不良とみなされるリスクがあるためです。

 

もしそれ以上に外径を拡大したい場合は、構造変更が必要となるケースもあります。リフトアップやホイールオフセットの変更など足回りを大きくカスタムする際は、タイヤが車体からどの程度はみ出すかや、フェンダーとの干渉がないかを入念にチェックしてください。 

 

よくある質問2:インチダウンするとブレーキに問題はない? 

インチダウンはホイール径を小さくすることでタイヤの厚みが増え、クッション性が向上するカスタムですが、ジムニーの場合はブレーキローターとの干渉が生じないかをよく確認しなければなりません。最近のモデルではブレーキパーツが大型化していることが多く、小径ホイールだとキャリパーなどに干渉して取り付けられない可能性があります。

 

また、メーカーが推奨するサイズを大きく外れると操縦性や制動力が不安定になり、冷却性能にも影響が及ぶ恐れがあります。インチダウンによる乗り心地向上やタイヤ代のコストダウンに惹かれる方は、事前にショップや専門家へホイールとの適合性を確認すると安心です。 

 

よくある質問3:タイヤサイズを変更すると燃費はどのくらい変わる? 

大径タイヤや太めのタイヤへ変更すると路面との摩擦抵抗や空気抵抗が増すため、燃費が悪化しやすい傾向にあります。純正サイズから1サイズほど外径を上げただけでも、街乗りで1~2km/L程度燃費が落ちたとの報告がありますが、実際には走行環境や運転スタイルによって変化幅は異なります。

 

高速道路をメインで走る方や、エンジンチューニングによってトルクアップしている場合など、思ったほど燃費が落ちない例もあるようです。自分の利用状況に合ったサイズアップを見極めるには、SNSやブログで公開されている実体験談を参考にするほか、実際に試走して乗り心地や燃費計をチェックするのが効果的です。 

 

まとめ 

ここまで見てきたように、ジムニーのタイヤサイズを純正のまま維持すれば、安定した走行性能と燃費を得られる一方で、カスタムによって愛車の見た目や走破性を大きく変える楽しさも味わえます。もしサイズ選びに迷ったり、法規面で心配な点がある場合は、専門家や信頼できるショップに相談するのが最も確実な方法でしょう。

理想のカスタムを追求しながら、安心してジムニーライフを満喫できるよう、まずは必要な情報をしっかり押さえて行動に移してみてはいかがでしょうか。