ハリアーのタイヤサイズは?モデル別サイズ一覧表で分かりやすく紹介!
ハリアーは都会的なスタイリングとSUVらしい力強さを併せ持ち、多くのユーザーから高い評価を得ているモデルです。特に4代目80系では、より洗練されたエクステリアと快適な乗り味を実現し、幅広いシーンで活躍できる点が魅力とされています。
そんなハリアーを自分好みに仕上げ、安全面やコスト面でも満足度を高めるためには、適切なタイヤサイズ選びが欠かせません。この記事では、歴代モデル別の純正サイズやインチアップ・インチダウンのメリットと注意点などを、具体的に解説していきます。
《 目次 》
歴代モデル&グレード別の純正タイヤサイズ一覧
ハリアーの純正タイヤサイズは、モデルやグレード、エンジン形式によって細かく異なります。
10系ハリアー(1997年〜2003年) | すべてのグレード:215/70R16 |
30系ハリアー(2003年〜2013年) | 標準グレード:225/65R17 上位グレード:235/55R18 |
60系ハリアー(2013年〜2020年) | 標準グレード:225/65R17 上位グレード:235/55R18 スポーツグレード:235/50R19 |
80系ハリアー(2020年〜現行) | Sグレード:225/65R17 Gグレード:225/60R18 Zグレード:225/55R19 |
下記にて、10系から80系までの主要な変更点を簡潔にまとめ、どのような特徴をもつ純正サイズが設定されているのかを紹介します。まず自分のハリアーがどの世代・どのグレードに該当するかを把握したうえで、適合サイズをチェックしましょう。
10系ハリアー(1997年〜2003年)
初代の10系ハリアーは、ラグジュアリーとSUVの特性を融合させた先進的なモデルとして注目を集めました。街中の快適性と高速走行時の安定性を両立するため、すべてのグレードで215/70R16のサイズが採用されています。サスペンション設定や静粛性にもこだわりが見られ、当時としては珍しい高級感のあるSUVとして人気を博しました。
30系ハリアー(2003年〜2013年)
2代目の30系ハリアーは、さらに上質さを追求しながら車体サイズを一回り大きくし、プレミアムSUVとしての地位を確立しました。純正タイヤサイズとしては225/65R17が代表的で、SUVらしい力強いデザインと快適な乗り心地を兼ね備えています。高速道路での直進安定性や静粛性を強化したことも特徴で、ファミリー層をはじめ幅広いユーザーから支持を集めました。
60系ハリアー(2013年〜2020年)
3代目の60系ハリアーでは、ハイブリッドモデルがラインナップに加わり、燃費性能や静粛性をより重視する方向に進化しました。17インチと18インチが中心の純正サイズで、たとえば235/55R18などがグレード別に設定されています。エクステリアは先代よりも洗練され、内装は高級感を高めつつ運転支援機能の充実も図っている点が特徴です。
80系ハリアー(2020年〜現行)
現行となる4代目の80系ハリアーは、スポーティーな印象を強調したエクステリアと、さらに質感を高めたインテリアが魅力です。18インチや19インチといったサイズが中心で、グレードによって225/55R19などが設定されるケースが多く、PHEVモデルも展開されています。車全体の空力特性を意識した設計がなされており、デザインと性能を同時に重視したい方には理想的な一台といえます。
タイヤサイズ・ホイールサイズの基礎知識
タイヤサイズは一般的に「225/55R19」といった表記で示され、幅や扁平率、リム径などが一目でわかるようになっています。一方、ホイールサイズはリム幅やオフセット、PCD(ボルト穴の中心が描く円の直径)など、複数の要素で成り立っています。
ハリアーの場合も、純正サイズから大きく外れた組み合わせを選ぶとスピードメーターに誤差が出たり、フェンダーとの干渉が生じたりする可能性があるため、注意が必要です。
自分の車に合ったサイズを確認する方法
車検証やドアシール、取扱説明書などには純正タイヤサイズや推奨される範囲が記載されており、ここを基準に選ぶのが安全策です。社外ホイールを装着している場合は、現在のホイールのリム幅やオフセット、PCDなどの数値を把握したうえで、適切なタイヤサイズを組み合わせるようにしましょう。サイズ選びを誤ると、ハンドル操作時の異音や車検非適合のリスクがあるため、疑問があれば専門店やディーラーに相談することをオススメします。
インチアップ・インチダウンのメリットと注意点
インチアップはホイール径を大きくすることで、見た目の迫力やコーナリング時の剛性感を高める効果があります。ハリアーのようなSUVでも、19インチや20インチへアップすることで、スタイリッシュな足元を演出しやすくなるのがメリットです。
ただし、タイヤの扁平率が下がり乗り心地が硬くなるほか、段差や悪路での衝撃吸収性が低下する点には留意が必要です。
一方、インチダウンはタイヤの厚みを増やして衝撃吸収をよくし、価格面でもコストを抑えやすいという魅力があります。燃費への影響も比較的少ないため、頻繁に長距離走行をする方や、乗り心地を重視する方には向いた選択肢です。ただし、あまりにも小径にしすぎると車検適合の範囲を外れてしまう恐れがあるため、安全面を最優先にする必要があります。
装着可能インチの範囲と具体例
ハリアーでは、純正が17〜19インチの場合に20インチや21インチへアップする例が少なくありません。たとえば、80系Zグレードで標準装着の19インチから20インチに変更する場合は、外径が大きく変わりすぎないサイズを選ぶことが大切です。
メーカー純正カスタマイズパーツであるモデリスタやGRパーツでは、オフセットやリム幅、車検適合を考慮したうえで設定されているため、こうした公式系パーツを選ぶと安心感が高いでしょう。
タイヤ交換の費用目安とショップ選び
タイヤ交換にはタイヤ本体の価格だけでなく、交換工賃や廃タイヤ処分料、バランス調整費用などがかかります。ディーラーやカー用品店では、こうした費用をひとまとめにしたセットプランがある場合も多く、手間を省きたい方に向いています。ネット通販を利用すればタイヤ代は抑えやすい一方、持ち込み交換の費用や事前連絡の手間が発生するため、総合的なコストを比較して決めるのがオススメです。
また、ショップを選ぶ際にはアライメント調整やホイールバランスの調整がどの程度しっかり行えるかもチェックしたいところです。特にインチアップや特殊なサイズの装着を考えている場合は、専門知識を持つプロのいる店舗での作業が安心でしょう。キャンペーン情報やポイント還元などを活用すれば、トータルの支出を軽減することもできます。
トラブル防止策
サイズを誤ったり、オフセットが合わないホイールを装着したりすると、車体やサスペンションへの干渉が起きてハンドル操作に支障が出る恐れがあります。さらに、ホイールナットの締め付けトルクが適切でなければ、走行中の脱落という重大な事故につながるケースも皆無ではありません。
ネット通販で安く入手できるからといって安易にサイズ変更を決めるのではなく、取り付け前に十分な下調べをし、疑問があればプロに相談することが大切です。
ハリアー向けオススメなタイヤブランドと選び方
ハリアーを快適に走らせるうえで、タイヤ選びは静粛性・乗り心地・耐久性など、さまざまな要素を総合的に考える必要があります。そこで、国内ブランド・海外ブランド・アジアンブランド、さらに国内ブランドの並行輸入品という大きく4つの選択肢を挙げ、それぞれの特徴を確認してみましょう。
ライフスタイルや走行環境に合ったタイヤを選ぶことで、ハリアーが持つ上質な走りを最大限に引き出すことができます。
国内ブランド(ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップなど)
国内ブランドの多くは、日本の道路事情や気候条件に合わせて開発されているため、総合力が高いのが特徴です。ブリヂストンやヨコハマ、ダンロップなどは、静粛性と耐久性を両立したモデルを豊富にラインナップしているので、街乗りから高速道路まで幅広いシーンで安心して使えます。
特にブリヂストンはコンフォート系のタイヤに強みがあり、ハリアーのような重量のあるSUVでもしなやかな乗り心地を確保しやすいと評価されています。ヨコハマはウェット性能や乗り心地重視の製品が多く、ダンロップはバランスの良さが光るモデルを複数展開しているため、どれを選んでも大きく外すことはないでしょう。
最終的には、走行距離や使用環境に合わせてモデルを絞り込み、実際のオーナーレビューやスタッフのアドバイスを参考にするのがオススメです。
海外ブランド(ミシュラン、ピレリ、コンチネンタルなど)
海外ブランドは高速走行時の安定性やスポーツ性能に強みを持つ傾向があり、ワインディングロードや高速道路を頻繁に利用する方に好まれています。
ミシュランは静粛性と耐久性を両立したモデルが多く、ハリアーのようなSUVでも快適に長距離を走りたい方に向いています。
ピレリはイタリア発祥らしいスポーティーな設計が特徴で、高速コーナリングやワインディング重視のドライバーにオススメです。
コンチネンタルはヨーロッパの路面を想定して開発されているため、高速域での優れたグリップ力と安定性を備えた製品が多く、操縦性を重視する方にとって選択肢の一つになるでしょう。
価格は国内ブランドよりやや高めになりがちですが、走りを楽しむ場面が多い方には十分に検討する価値があります。
アジアンブランドと国内ブランドの並行輸入品
アジアンブランド(アジアンタイヤ)は、韓国や台湾、中国などを拠点とするメーカーが中心で、近年は品質面が大きく向上しています。特にコストパフォーマンスに優れたモデルが多いため、年間走行距離がそれほど多くなく、まずは安価にSUV用タイヤを手に入れたい方にとって魅力的です。
ただし、製品によっては静粛性や耐久性にバラつきがあり、ネット上のレビューでも評価が割れることがあります。購入前には実際のユーザー体験談や専門家の見解をチェックし、自分の走行環境に合うものかを見極めると失敗が少ないでしょう。
一方、国内ブランドの並行輸入品は、海外向けに生産されたモデルを個人や業者が輸入し、国内で販売しているケースを指します。正式ルートとは異なる流通経路のため、一般的には価格が安くなるメリットがあるものの、アフターサービスの面で正規品ほどの安心感が得られにくい可能性があります。ハリアーのような重量のあるSUVには、タイヤ自体の剛性や安全性が求められるため、並行輸入品を選ぶ場合は十分に信頼できる業者かどうか、口コミ等を参考に検討すると良いでしょう。
まとめ
ハリアーのタイヤサイズを選ぶ際は、まず自分の車がどの世代・グレードで、純正サイズがどのように設定されているかを把握することから始めるのが基本です。
そのうえで安全なカーライフを楽しみましょう。