ヤリスのタイヤサイズ完全ガイド!年式・グレード別一覧と選び方
「ヤリスのタイヤを交換したいけど、正確なサイズがわからない」「年式やグレードによってタイヤサイズが違うって聞いたけど、自分の車はどのサイズなんだろう?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。トヨタ・ヤリスは2020年に発売開始されたコンパクトカーで、グレードや年式によってさまざまなタイヤサイズが設定されています。
本記事では、ヤリスの正確なタイヤサイズの確認方法から年式・グレード別のタイヤサイズ一覧、おすすめのタイヤブランド、交換費用の相場まで、ヤリスオーナーの方に必要な情報を解説します。これからタイヤ交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
《 目次 》
ヤリスの純正タイヤサイズ一覧表【年式・グレード別】
ここでは、ヤリスの年式とグレード別に純正タイヤサイズをまとめました。お持ちのヤリスのタイヤサイズを確認する際にご活用ください。
2020年~現行モデル(MXPA10/MXPA15/MXPH10/MXPH15/KSP210など)
2020年2月から販売開始された現行ヤリスの型式とグレード別タイヤサイズは以下の通りです。
型式 | グレード | 駆動方式 | タイヤサイズ |
5BA-KSP210 | 1.0 G / 1.0 X | FF | 175/70R14 |
5BA-MXPA10 | 1.5 G / 1.5 X | FF | 175/70R14 |
5BA-MXPA10 | 1.5 Z | FF | 185/60R15 |
5BA-MXPA15 | 1.5 G / 1.5 X | 4WD | 175/70R14 |
5BA-MXPA15 | 1.5 Z | 4WD | 185/60R15 |
6AA-MXPH10 | HYBRID G / HYBRID X | FF | 175/70R14 |
6AA-MXPH10 | HYBRID Z | FF | 185/60R15 |
6AA-MXPH15 | HYBRID G / HYBRID X / HYBRID Z | E-Four / 4WD | 185/60R15 |
2024年~最新モデル(MXPH14/MXPH17など)
2024年1月から販売開始された最新ヤリスの型式とグレード別タイヤサイズは以下の通りです。
型式 | グレード | 駆動方式 | タイヤサイズ |
6AA-MXPH14 | HYBRID G / HYBRID X / HYBRID U | FF | 175/70R14 |
6AA-MXPH14 | HYBRID Z | FF | 185/60R15 |
6AA-MXPH17 | HYBRID G / HYBRID X / HYBRID U | E-Four / 4WD | 185/60R15 |
6AA-MXPH17 | HYBRID Z | E-Four / 4WD | 185/60R15 |
6AA-MXPH17 | HYBRID Z URBANO | E-Four / 4WD | 185/55R16 |
6AA-MXPH14 | HYBRID Z URBANO | FF | 185/55R16 |
ヤリスGRのタイヤサイズ
スポーツモデルであるGRヤリスの純正タイヤサイズは以下の通りです。
型式 | グレード | タイヤサイズ |
5BA-GXPA16 | RC | 205/45R17 |
5BA-GXPA16 | RZ | 225/40R18 |
5BA-GXPA16 | RS | 225/40R18 |
GRヤリスは通常のヤリスとは異なり、高性能スポーツモデルとして位置づけられているため、タイヤサイズも大きく設定されています。
ヤリスのタイヤサイズを確認する3つの方法
まずは、お手持ちのヤリスのタイヤサイズを正確に確認する方法について解説します。
タイヤサイズを確認する方法は主に3つあります。それぞれの確認方法の特徴と注意点を見ていきましょう。
運転席ドア付近の空気圧ラベルで確認する
最も簡単にタイヤサイズを確認できる方法は、運転席側のドアを開けて、車体側(ドアの付け根部分)に貼られている適正空気圧表示のステッカーを確認する方法です。
このステッカーには、純正のタイヤサイズと推奨空気圧が記載されています。
ヤリスの場合、グレードによって複数のタイヤサイズが記載されていることがありますので、ご注意ください。その場合は、現在装着されているタイヤを実際に確認する必要があります。
車検証から確認する
車検証に記載されている「車台番号」「型式」「年式」の情報から、適合するタイヤサイズを調べることも可能です。
具体的な手順は以下の通りです。
- ・車検証から「型式」と「年式」を確認する
- ・メーカーのウェブサイトやタイヤ販売店のサイトで、型式・年式からタイヤサイズを検索する
より正確に調べるためには、グレードの情報も必要です。グレードはメーカーのウェブサイトで車台番号を入力することで確認できます。
タイヤ側面の表記から確認する
最も正確な方法は、実際に装着されているタイヤの側面(サイドウォール)に記載されているサイズ表記を確認する方法です。
タイヤの側面には「175/70R14」などの数字やアルファベットの組み合わせが刻印されています。この表記が現在装着されているタイヤのサイズです。簡単に確認できて、また最も正確な方法なので、可能であればこの方法での確認をおすすめします。
ただし、純正とは異なるサイズのタイヤに交換されている場合もありますので、純正サイズを知りたい場合は他の方法も併せて確認しましょう。
タイヤサイズの見方と読み方
タイヤサイズは一見複雑な表記に見えますが、各数字や記号にはそれぞれ意味があります。例えば「175/70R14 84S」という表記の場合、以下のような意味を持っています。
タイヤ幅(175/185など)について
タイヤサイズの最初の数字(例:175)はタイヤの断面幅を表しており、単位はミリメートル(mm)です。つまり、「175/70R14」の場合、タイヤの幅は175mmということになります。
一般的に、この数値が大きいほどタイヤの幅が広くなり、路面との接地面積が増えるためグリップ力が向上します。
しかし、その分転がり抵抗も増加するため、燃費は若干悪化する傾向があります。 ヤリスの場合、標準で175mmと185mmの2種類のタイヤ幅が設定されています。
偏平率(55/60/70など)について
2番目の数字(例:70)は偏平率を表しています。これはタイヤの高さ(サイドウォールの高さ)とタイヤ幅の比率を表し、パーセンテージで示されます。
「175/70R14」の場合、タイヤの高さはタイヤ幅の70%、つまり約122.5mm(175mm×0.7)という意味になります。
偏平率が低いほど(数字が小さいほど)サイドウォールが薄くなり、剛性が高まるため操縦安定性が向上します。一方、偏平率が高いほど(数字が大きいほど)クッション性が増すため乗り心地が向上します。 ヤリスの場合、70、60、55などの偏平率が設定されています。上位グレードほど偏平率が低い傾向があります。
インチ数(14/15/16など)について
「R」の後の数字(例:14)はホイールの直径を表しており、単位はインチです。「175/70R14」の場合、14インチのホイールに装着するタイヤということになります。
この数字が大きいほどホイールサイズが大きくなり、見た目の迫力や高級感が増します。
また、ブレーキの冷却効率も向上するため、スポーティな走りを好む方に好まれます。一方、乗り心地は硬くなる傾向があります。
ヤリスの場合、標準で14インチ、15インチが設定されており、一部グレードでは16インチも設定されています。
その他の記号の意味(ロードインデックスなど)
タイヤサイズ表記の最後に付く数字とアルファベット(例:84S)は、それぞれ**荷重指数(ロードインデックス)と速度記号(スピードシンボル)**を表しています。
荷重指数「84」は、1本のタイヤが支えられる最大荷重が500kgであることを示しています。速度記号「S」は、最高速度180km/hまで安全に走行できることを示しています。
これらの数値は車両の安全性に直結するため、純正と同等以上の数値を持つタイヤを選ぶことが重要です。特に荷重指数は、純正より低い数値のタイヤを選ぶと車検に通らない可能性があるのでご注意ください。
ヤリスのタイヤ交換にかかる費用の相場
タイヤ交換を検討する際、気になるのが費用の相場です。
ここでは、ヤリスのタイヤ交換にかかる費用について解説します。
タイヤサイズ別の価格相場
ヤリスに適合するタイヤの価格相場は、サイズやグレード、メーカーによって異なります。一般的な価格相場は以下の通りです。
タイヤサイズ | 販売価格帯(4本セット) |
175/70R14 (サマータイヤ) | 18,800円~40,800円(税込) |
175/70R14 (スタッドレスタイヤ) | 27,600円~58,000円(税込) |
185/60R15 (サマータイヤ) | 19,600円~64,000円(税込) |
185/60R15 (スタッドレスタイヤ) | 34,800円~94,800円(税込) |
185/55R16 (サマータイヤ) | 30,000円~80,000円(税込) |
185/55R16 (スタッドレスタイヤ) | 40,000円~100,000円(税込) |
上記はあくまで目安であり、高性能タイヤやブランドによってはさらに高額になることもあります。
また、オンラインショップや量販店では上記より安く購入できることもあります。
タイヤ交換費用の相場
タイヤ交換の費用は、交換を依頼する場所によって異なります。
一般的な相場は以下の通りです。
交換場所 | 交換費用(4本) | 特徴 |
ディーラー | 8,000円~12,000円 | 安心感がある、予約が必要、やや高額 |
タイヤ専門店 | 6,000円~10,000円 | 専門知識がある、品揃えが豊富、予約推奨 |
ガソリンスタンド | 4,000円~8,000円 | 気軽に立ち寄れる、混雑時は待ち時間あり |
カー用品店 | 5,000円~9,000円 | 他の用品も一緒に購入可能、予約推奨 |
上記の金額には、基本的に「タイヤ交換費用」「バランス調整」「廃タイヤ処分料」などが含まれています。
ただし、店舗によって含まれるサービス内容は異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
タイヤを安く購入するコツ
タイヤを少しでも安く購入するためのコツをいくつかご紹介します。
- ・ネット通販を活用する: オンラインショップでは、実店舗より割安で販売されていることが多いです。送料無料キャンペーンなどを利用するとさらにお得です。
- ・タイヤ専門店の特売を狙う: タイヤ専門店では定期的に特売を実施しています。オフシーズン(夏タイヤなら冬、冬タイヤなら夏)に購入するとお得な場合が多いです。
- ・複数店舗で見積もりを取る: 同じタイヤでも店舗によって価格が異なります。複数の店舗で見積もりを取って比較しましょう。
- ・費用込みのセット価格を確認する: タイヤ代だけでなく、交換費用込みのセット価格を提示している店舗もあります。総額で比較することが重要です。
- ・エコタイヤや海外メーカーを検討する: 国産の高性能タイヤだけでなく、エコタイヤや信頼性の高い海外メーカー製のタイヤも検討するとコストを抑えられることがあります。
最近では「持ち込み交換」に対応している店舗も増えているので、タイヤをネットで購入し、近くの整備工場で交換してもらうという方法も費用を抑えるのに効果的です。
ヤリスのタイヤに関するよくある質問
ヤリスのタイヤに関して、よく寄せられる質問にお答えします。
ヤリスはどのタイヤが標準装備?
ヤリスの標準装備タイヤは、グレードによって異なります。
- ・G・X・Uグレード(FF):175/70R14
- ・Zグレード(FF):185/60R15
- ・G・X・Uグレード(4WD):175/70R14(旧型)または185/60R15(新型)
- ・Zグレード(4WD):185/60R15
- ・Z URBANOグレード:185/55R16
また、標準装備のタイヤメーカーはモデルや製造時期によって異なりますが、多くの場合、ブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマなどの国内大手タイヤメーカーの製品が装着されています。
タイヤローテーションの頻度は?
ヤリスのタイヤローテーション(位置交換)は、均等な摩耗を促し、タイヤ寿命を延ばすために重要です。
推奨される頻度は以下の通りです。
- ・一般的な目安: 5,000km~10,000km走行ごと、または6か月に1回
- ・高速道路や山道を頻繁に走行する場合: より短いサイクル(5,000km程度)でのローテーションが望ましい
- ・ほとんど市街地走行の場合: やや長めのサイクル(10,000km程度)でも対応可能
ローテーションのパターンは、FF車の場合、前後の入れ替えが基本となります。
ただし、タイヤに回転方向の指定がある場合(ワンウェイタイヤ)は、左右の入れ替えはできないため注意が必要です。
タイヤの空気圧は何キロが適切?
ヤリスの推奨タイヤ空気圧は、以下の通りです。
- ・標準: 前輪 230kPa(2.3kg/cm²)、後輪 220kPa(2.2kg/cm²)
- ・高速走行時: 前輪 250kPa(2.5kg/cm²)、後輪 240kPa(2.4kg/cm²)
ただし、この数値はあくまで目安であり、実際の推奨空気圧は車両の運転席側ドア付近に貼られているステッカーで確認するのが最も正確です。グレードや年式によって若干異なる場合があります。 タイヤの空気圧は、月に1回程度、または長距離走行前に点検することをおすすめします。適正な空気圧を維持することで、燃費向上や偏摩耗防止、乗り心地の改善につながります。
タイヤ交換の目安は?
タイヤ交換の目安となる基準は以下の通りです。
- ・溝の深さ: 法定の最低基準は1.6mmですが、安全のため夏タイヤは3mm、スタッドレスタイヤは5mm程度を交換の目安にするとよいでしょう。
- ・製造年週: タイヤのサイドウォールに「DOT」マークの後に記載されている4桁の数字で確認できます(例:「2319」は2023年第19週製造の意味)。未使用でも製造から5年以上経過したタイヤは劣化し始めている可能性があります。
- ・使用年数: 使用開始から3~5年が交換目安と言われています。使用開始後5年以上経過したタイヤは、そのまま継続して使用できるかタイヤ専門店等で確認してもらいましょう。
- ・外観上の異常:(サイドウォールのひび割れ 、異常な摩耗パターン、タイヤ側面の膨らみやへこみ 、釘などの異物の刺さりや損傷 )
- ・走行距離: 一般的に夏タイヤは30,000~50,000km、スタッドレスタイヤは10,000~30,000kmが交換の目安とされています。ただし、使用状況や運転スタイルによって大きく異なります。
タイヤの状態は定期的に点検し、少しでも異常を感じたら専門家に相談することをおすすめします。タイヤは車の唯一の路面との接点であり、安全に直結する重要な部品です。
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まとめ
ヤリスの主要タイヤサイズは14~16インチの3種類で、グレードや年式によって適合サイズが異なります。
タイヤ交換の際は車両に合ったサイズ選びが重要です。定期的なメンテナンスで安全性と快適性を維持しましょう。