トヨタのノアのタイヤサイズはどれくらい?年式・グレード別に徹底解説!
トヨタノアのタイヤサイズを60系~90系まで年式・グレード別に詳しく解説します。
タイヤの見方からインチアップの注意点、交換費用の相場まで、ノアオーナーに必要な情報をわかりやすくまとめました。
《 目次 》
トヨタノアのタイヤサイズ基礎知識
トヨタノアは、ファミリー層に人気の高いミニバンとして多くのユーザーに支持されています。タイヤ交換やカスタマイズを検討する際に最も重要なのが「正確なタイヤサイズ」を知ることです。
タイヤサイズは「205/60R16 92H」のような表記で示されます。この数字の意味を理解しておくと、タイヤ選びがスムーズになります。
- ・「205」:タイヤの幅(mm)
- ・「60」:偏平率(タイヤの高さがタイヤ幅の何%かを示す)
- ・「R」:ラジアル構造
- ・「16」:インチ数(リムの直径)
- ・「92H」:負荷能力指数とスピード記号
ノアのタイヤサイズは年式やグレード、型式によって異なります。そのため、自分の車両に合った正確なサイズを選ぶことが安全性や走行性能の維持に非常に重要です。間違ったサイズを選ぶと、ハンドリングや燃費に悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合は事故の原因にもなります。
歴代トヨタノアのタイヤサイズ一覧
トヨタノアは2001年の初代モデル発売以降、現在までに4世代にわたるモデルチェンジが行われています。
各世代によってタイヤサイズやホイール仕様が異なるため、年式を確認してから適切なサイズを選ぶことが大切です。
60系ノア(2001年~2007年)のタイヤサイズ
60系は初代ノアとして2001年~2007年まで販売されたモデルです。60系ノアの純正タイヤサイズは全グレードで統一されていました。
型式 | グレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
AZR60G/AZR65G | 全グレード | 195/65R15 | 15×6.0J |
初代ノアはシンプルなタイヤ構成で、全グレードで同じ195/65R15サイズを採用していました。
2004年に実施したマイナーチェンジで追加された2列シート5人乗りモデルの「YY」も同じサイズです。選択肢がシンプルなため、タイヤ交換も比較的容易でした。
70系ノア(2007年~2014年)のタイヤサイズ
70系ノアでは、グレードによってタイヤサイズが分かれるようになりました。特にグレードZSやZは、スポーティな走行性能を重視したモデルとして16インチタイヤを標準装備しています。
型式 | グレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
ZRR70G/ZRR75G | X、Gグレード | 195/65R15 | 15×6.0J |
ZS、Zグレード | 205/60R16 | 16×6.0J | |
ZRR70W | Si G’s ver.EDGE | 215/45R18 | 18×7.0J |
70系ノアからはスポーツコンバージョンシリーズの「G’s」からのラインナップも追加され、18インチの大径タイヤを装着したハイグレードモデルも登場しました。
このように、70系からはグレードによってタイヤサイズの選択肢が増え、走行性能の違いも明確になりました。
80系ノア(2014年~2022年)のタイヤサイズ
80系ノアでは、前モデルよりさらにタイヤサイズのバリエーションが増えました。特にハイブリッド車の登場により、様々なグレードとタイヤの組み合わせが誕生しています。
型式 | グレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
ZRR80G/ZRR85G ZWR80G(ハイブリッド) |
X、G | 195/65R15 | 15×6.0J |
Si、Z | 205/60R16 | 16×6.5J | |
ハイブリッドSi | 205/55R16 | 16×6.5J | |
ZRR80W | Si GR SPORTS | 215/45R18 | 18×7.0J |
80系ノアでは、1.8Lエンジンに2ZR‐FXE型モーターを組み合わせたハイブリッドモデルもラインナップされました。
また、ドレスアップ仕様のグレードSiと、スポーツ仕様グレードはベース車よりもインチアップしたタイヤとホイールを標準装備しているのが特徴です。
90系ノア(2022年~現在)のタイヤサイズ
2022年1月にフルモデルチェンジした現行の90系ノアは、GA-Cプラットフォームを採用し、新世代のミニバンとして生まれ変わりました。
90系ノアのタイヤサイズは16インチと17インチの2種類が設定されています。
グレード | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
S-Z(2WD) | 205/55R17 91V | 17×6.0J |
S-Z(4WD) S-G Z G X |
205/60R16 92H | 16×6.0J |
90系ノアのホイール諸元は以下の通りです。これらの情報はホイール交換やインチアップを検討する際に重要になります。
16インチ | 17インチ | |
インセット | 40 | 40 |
穴数/P.C.D. | 5/114.3 | 5/114.3 |
ハブ穴径 | 60mm | 60mm |
90系ノアでは、ハイブリッド車と通常のガソリン車が選べるうえ、上級グレードのS-Z(2WD)のみ17インチタイヤを標準装備、それ以外のグレードは16インチとなっています。
トヨタのCIエンブレムが採用され、エクステリアデザインも大きく変わりました。
タイヤサイズの確認方法
自分のノアのタイヤサイズを確認する方法はいくつかあります。それぞれの方法を見ていきましょう。
車両に表示されたタイヤサイズを確認する
最も簡単な方法は、車両に表示されたタイヤ情報を確認することです。運転席側のドアを開け、ドアフレームやピラー部分に貼られている適正空気圧ラベルを見てみましょう。ここにはタイヤサイズと適正空気圧が記載されています。
また、ガソリンキャップの裏側やグローブボックス内にもタイヤ情報のステッカーが貼られていることがあります。これらの情報は、メーカーが推奨する純正サイズなので、タイヤ交換時の基準になります。
車検証でタイヤサイズを確認する
車検証の「型式指定番号」と「類別区分番号」を使って、インターネット上のデータベースで調べることもできます。車検証に記載された情報をもとに、正確なタイヤサイズを確認できるウェブサイトやアプリがあります。
特に、過去の改造やカスタマイズでタイヤサイズが変更されている可能性がある場合は、車検証の情報をもとに純正サイズを確認することが重要です。
タイヤ側面の表記を読み取る
現在装着されているタイヤの側面には、タイヤサイズが表記されています。例えば「205/60R16 92H」のように書かれています。ただし、これは現在装着されているタイヤのサイズであり、純正のサイズとは異なる場合もあるので注意が必要です。過去のオーナーが純正と違うサイズに変更している可能性もあります。
タイヤの側面表記を見る際は、サイズだけでなく、製造年週も確認しておきましょう。タイヤは経年劣化するため、古いタイヤは性能が低下している可能性があります。タイヤ側面に4桁の数字があり、例えば「1520」なら2015年第20週に製造されたことを示しています。一般的にはタイヤの寿命は劣化がみられなくても製造から最長でも10年と言われているので、古い場合は交換を検討しましょう。
ノアのタイヤ交換とインチアップの注意点
タイヤ交換時には単にサイズが合っているだけでなく、いくつかの重要なポイントがあります。また、純正サイズから変更するインチアップについても解説します。
適合するタイヤサイズの選び方
タイヤを交換する際、純正サイズを基準にするのが最も安全です。純正と同じサイズであれば、車両の設計に合った走行性能や安全性を維持できます。特にノアのようなミニバンでは、乗り心地や安定性、燃費などのバランスが重要です。
ただし、純正サイズでもタイヤの種類によって特性が異なります。例えば、以下のようなタイプがあります。
- ・コンフォート系:乗り心地や静粛性を重視
- ・スポーツ系:グリップ性能や応答性を重視
- ・エコ系:低燃費を重視
- ・オールシーズン系:様々な路面や天候に対応
ノアは家族でのドライブに使われることが多いため、乗り心地や安全性を重視したコンフォート系のタイヤがおすすめです。また、長距離ドライブが多い方は低燃費タイプも選択肢になります。
インチアップ可能なサイズと注意事項
ノアはインチアップの人気が高い車種の一つです。インチアップすると見た目が格好良くなり、ハンドリング性能の向上も期待できますが、注意点もあります。
・90系ノアの場合、以下のようなインチアップが可能です。
- ・16インチから17インチ、18インチへのインチアップ
- ・17インチから18インチ、19インチへのインチアップ
ただし、インチアップする際は以下のポイントに注意しましょう。
- タイヤ外径を純正に近づける:インチアップするとホイール径が大きくなるため、タイヤの偏平率(アスペクト比)を下げて全体の外径を純正に近づける必要があります。外径が大きく変わると、スピードメーターの誤差や走行特性の変化、車体への干渉が発生する可能性があります。またスピードメーターの誤差が大きい場合、車検に通らない可能性も出てきますので注意が必要です。
- 適切なオフセットの選択:ホイールのオフセットが不適切だと、タイヤが車体やサスペンションに干渉したり、ハンドリングに悪影響を与えたりします。
- 負荷能力の確保:インチアップしても、タイヤの耐荷重能力(負荷能力指数)は純正と同等以上を選ぶ必要があります。ノアは乗車人数や荷物が多くなることがあるため、特に重要です。
- 乗り心地への影響:一般的にインチアップすると偏平率が下がり、乗り心地が硬くなります。家族で利用する場合は、乗り心地の変化も考慮しましょう。
90系ノアでは、例えば以下のようなインチアップが考えられます。
- ・16インチ(標準)→17インチ:205/60R16 → 205/55R17
- ・17インチ(標準)→18インチ:205/55R17 → 215/45R18
・20インチ以上の大径ホイールも装着可能ですが、乗り心地の悪化や車体への負担が大きくなるため、特に家族での利用が多い方にはあまりオススメできません。
純正ホイールのPCDとオフセット
ホイールを交換する際に重要なのがPCD(ピッチサークル直径)とオフセット(インセット)です。
これらのサイズが合わないと、ホイールを取り付けることができないか、取り付けても走行に問題が生じます。
90系ノアの純正ホイール諸元は以下の通りです。
- ・PCD:114.3mm
- ・穴数:5穴
- ・ハブ径:60mm
- ・オフセット:+40mm
ホイールを選ぶ際は、これらの数値に合致したものを選びましょう。特にオフセットは数mmの違いでも走行特性やタイヤの偏摩耗に影響するため、注意が必要です。
一般的には純正オフセット±5mm程度が安全な範囲とされていますが、大きく変える場合はホイールスペーサーやフェンダーの加工が必要になる場合もあります。特に突出したオフセットの場合は、法律上の規制(はみ出し禁止)にも違反する可能性があるため、注意しましょう。
また、90系ノアなど最新モデルでは、先進安全装備のセンサー類がホイール周辺にも配置されていることがあります。ホイール形状やオフセットの変更によって、これらのセンサーの検知性能に影響が出る可能性があるため、純正から大きく逸脱したカスタマイズは避けるのが無難です。
ノア用スタッドレスタイヤの選び方
冬季の安全走行に欠かせないスタッドレスタイヤ。ノアのようなファミリーカーでは特に安全性が重視されるため、適切なスタッドレスタイヤの選択が重要です。 スタッドレスタイヤを選ぶ際には、基本的に純正サイズか、それに近いサイズを選ぶことが重要です。特に以下のポイントに注意しましょう。
- ・偏平率の選択:スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて雪や氷の上での走行性能が重視されます。そのため、純正より若干偏平率の高いタイヤ(例:205/55R17→205/60R16)を選ぶという選択肢もあります。偏平率が高いほうがクッション性が増し、凍結路面での衝撃を吸収しやすくなります。
- ・インチダウンの検討:冬季用にインチダウンするという選択肢もあります。例えば17インチのホイールを装着している場合、16インチにダウンさせてスタッドレスタイヤを装着することで、コスト削減や雪道での走行性向上が期待できます。ただし、インチダウンする場合は、ブレーキキャリパーとの干渉がないかを確認する必要があります。
- ・ミニバン専用モデルの選択:ノアのようなミニバンでは、車両の重量が一般的な乗用車より重いため、ミニバン専用設計や対応荷重の高いスタッドレスタイヤを選ぶことが推奨されます。
- ・ノーマルタイヤとの外径差に注意:スタッドレスタイヤと夏タイヤの外径が大きく異なると、スピードメーターの誤差や車両の挙動に影響します。できるだけ外径の差が少ないサイズを選びましょう。
ノアのタイヤ交換費用と交換場所の選び方
タイヤ交換を検討する際は、費用と交換場所の選択も重要なポイントです。ここでは、ノアのタイヤ交換にかかる費用相場と、各交換場所のメリット・デメリットを紹介します。
タイヤ交換の費用相場
タイヤ交換にかかる費用は、タイヤの種類・ブランド・サイズによって大きく異なります。ノアの標準的なタイヤサイズにおける費用相場は以下の通りです。
90系ノアの場合(4本セット価格の目安)
タイヤサイズ | 一般的な販売価格帯 | ネット通販価格帯 |
205/60R16(サマータイヤ) | 40,000円~105,000円 | 28,000円~80,000円 |
205/60R16(スタッドレス) | 50,000円~120,000円 | 35,000円~90,000円 |
205/55R17(サマータイヤ) | 50,000円~130,000円 | 35,000円~100,000円 |
205/55R17(スタッドレス) | 60,000円~150,000円 | 45,000円~120,000円 |
上記の価格に加えて、交換費用(1本あたり1,000円~3,000円)、バランス調整費(1本あたり1,000円~2,000円)、古タイヤの廃棄料(1本あたり300円~500円)がかかります。
また、ホイールも一緒に購入する場合は、アルミホイールのグレードにもよりますが、4本セットで40,000円~150,000円程度の追加費用が見込まれます。
タイヤを安く購入するには、ネット通販を利用する方法が効果的です。実店舗よりも15~30%程度安く購入できることが多く、セール時期を狙えばさらにお得になります。ただし、取付費用や送料などを含めたトータルコストで比較することが大切です。
タイヤ交換場所の比較
タイヤ交換ができる主な場所の特徴を以下の表にまとめました。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った場所を選びましょう。
交換場所 | メリット | デメリット |
ディーラー | – 車種に最適なタイヤを提案してもらえる – 技術力が高く、確実な作業が期待できる – 保証やアフターサービスが充実している |
– 価格が他の場所と比べて高い傾向がある – 予約が必要で、混雑期は待ち時間が長いことも – タイヤの種類が限られている場合がある |
タイヤ専門店 | – タイヤの知識が豊富で適切なアドバイスが受けられる – 多様なブランド・サイズから選択できる – キャンペーンや割引が充実している場合が多い |
– 店舗によってサービスや品質にばらつきがある – 立地によっては行きづらい場合もある |
カー用品店 | – タイヤだけでなく他のカー用品も一緒に購入できる – 比較的価格が安い – 大型店舗の場合、在庫が豊富で即日交換可能なことが多い |
– 店舗の技術力にばらつきがある – 混雑している場合、待ち時間が長くなる |
ガソリンスタンド | – 身近で気軽に利用できる – 給油や洗車と一緒にできる – 営業時間が長い店舗が多い(確認必須) |
– タイヤの品揃えが少ない – タイヤ交換の専門家ではない場合がある – 持ち込み交換の場合、追加料金がかかることも |
自分で交換 | – 費用が節約できる – 自分のペースで作業できる – スキルが身につく |
– 専用工具が必要 – 安全面でのリスクがある – 作業に時間がかかる |
選択の際は、価格だけでなく、サービスの質や利便性、アフターフォローなども考慮しましょう。
特にノアのようなファミリーカーでは、安全性を第一に考え、信頼できる店舗を選ぶことが重要です。
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まとめ
トヨタノアのタイヤサイズは年式とグレードによって異なり、90系ノアでは16インチと17インチの2種類が採用されています。タイヤ交換やインチアップを検討する際は、安全性とコストのバランスを考慮し、車両に適合するサイズを選ぶことが重要です。