デミオのタイヤサイズを紹介!年式・グレード別一覧と交換のポイントまで分かる!
みなさんは愛車のデミオのタイヤを交換しようと思ったとき、どのサイズを選べばいいか迷ったことはありませんか?
デミオは年式やグレードによってタイヤサイズが異なるため、適切なサイズを知ることが重要です。
この記事では、デミオのタイヤサイズについて年式・グレード別に詳しく解説します。タイヤサイズの確認方法や交換時期、選び方のポイントも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
《 目次 》
デミオのタイヤサイズを知る前に
タイヤ交換を検討する前に、まずはデミオという車種について理解しておきましょう。デミオは世代によって特徴が異なり、それに応じてタイヤサイズも変わっています。
また、タイヤサイズの表記方法を正しく理解することで、愛車に合ったタイヤを選ぶことができます。
マツダデミオとは?各世代の特徴
マツダデミオは、マツダが製造・販売しているコンパクトカーです。1996年に初代モデルが登場して以来、4代目まで展開され、現在は「Mazda2」という名称に変更されています。
各世代の特徴を簡単にご紹介します。
- 初代(DW型 1996年~2002年):小型ながら室内空間を重視したモデル。主に13インチ~14インチのタイヤが装着されていました。
- 2代目(DY型 2002年~2007年):先代よりもスポーティな方向に進化。14インチ~15インチのタイヤが主流でした。
- 3代目(DE型 2007年~2014年):軽量化とともに走行性能が向上。14インチ~16インチと選択肢が広がりました。
- 4代目(DJ型 2014年~現在/Mazda2):マツダの「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用。15インチ~16インチのタイヤが標準装備されています。
デミオは世代を重ねるごとに走りの楽しさや安全性能、環境性能が向上し、特に2011年のマイナーチェンジ以降は「SKYACTIV TECHNOLOGY」の採用により燃費と走行性能の両立を実現しています。4代目からはマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も導入され、さらに安全性が向上しました。
タイヤサイズの見方と意味
タイヤサイズは「185/65R15」のような形式で表記されています。この数字の羅列は、それぞれに意味があります。
- ・最初の3桁の数字(例:185):タイヤの幅をミリメートル単位で表しています。数字が大きいほどタイヤが太くなります。
- ・スラッシュの後の2桁の数字(例:65):偏平率といい、タイヤの高さがタイヤ幅の何パーセントかを示しています。この場合、タイヤの高さはタイヤ幅の65%ということになります。数字が小さいほど背の低いタイヤになります。
- ・「R」の文字:タイヤの構造を示していて、Rはラジアル構造を意味します。現代のほとんどのタイヤはラジアル構造です。
- ・最後の2桁の数字(例:15):インチ径を表しており、タイヤを装着するホイールの直径を示します。
例えば「185/65R15」というサイズは、タイヤ幅が185mm、偏平率が65%、ホイール径が15インチのラジアルタイヤということになります。
タイヤサイズの後ろに「88S」のような表記があります。これはタイヤの荷重指数(数字)と速度記号(アルファベット)を示しています。荷重指数は数字が大きいほど重い荷物を積載できることを、速度記号はアルファベットが後半になるほど高速走行に対応していることを表しています。
これらの表記を理解することで、タイヤを購入する際に適切なサイズを選ぶことができます。
デミオのタイヤサイズの確認方法
デミオに適合するタイヤサイズを確認する方法は主に3つあります。
運転席ドアのラベルで確認する方法
最も簡単で確実な方法の一つは、運転席ドアを開けてボディ側(ドア枠部分)に貼付されているラベルを確認することです。このラベルには、タイヤサイズと適正空気圧が記載されています。
ただし、このラベルには複数のタイヤサイズが記載されていることもあります。これは車のグレードによって装着可能なタイヤサイズが異なるためです。その場合は、現在装着されているタイヤと照らし合わせるか、車検証の情報を確認する必要があります。
車検証から確認する方法
車検証からタイヤサイズを確認する方法もあります。車検証には型式や年式が記載されていますので、これらの情報を基にインターネットやディーラーで適合するタイヤサイズを調べることができます。
より正確に調べるには、車検証に記載されている「型式」と「車台番号」が役立ちます。特に車台番号の一部はグレードを特定するために重要な情報となります。マツダのディーラーやタイヤ専門店では、これらの情報を基に適合するタイヤサイズを特定できます。
ただし、この方法は少し手間がかかるため、急ぎの場合は他の方法を検討した方がよいでしょう。
タイヤ側面の表記で確認する方法
現在装着されているタイヤの側面を見れば、タイヤサイズを直接確認することができます。これが最も簡単かつ確実な方法です。
タイヤの側面には「185/65R15」などの表記があり、これが現在装着されているタイヤのサイズです。このサイズをメモしておけば、同じサイズのタイヤを購入する際に役立ちます。
ただし、現在装着されているタイヤが純正と異なるサイズである可能性もあります。過去のオーナーがインチアップやインチダウンをしている場合は、正規のサイズと異なることがありますので注意が必要です。
年式・グレード別デミオのタイヤサイズ一覧
デミオのタイヤサイズは年式やグレードによって異なります。ここでは初代から4代目までの主なグレードのタイヤサイズを一覧でご紹介します。
初代デミオ(DW型)のタイヤサイズ
初代デミオ(1996年~2002年)の主なグレードのタイヤサイズは以下の通りです。
グレード | タイヤサイズ(前/後) |
1.3L、1.3LX-F、1.3LX-G、1.3ピュアレ、1.5GL | 165/70R13 79S |
1.3エアロアクティブ、1.5GL-X、1.5アレッタ | 175/60R14 79S |
初代デミオは主に13インチと14インチのタイヤが標準装備されていました。エントリーグレードでは165/70R13が基本サイズで、上級グレードやスポーティなモデルでは175/60R14が採用されていました。
2代目デミオ(DY型)のタイヤサイズ
2代目デミオ(2002年~2007年)の主なグレードのタイヤサイズは以下の通りです。
グレード | タイヤサイズ(前/後) |
1.3/1.5カジュアル、1.3カジュアルスポルト、1.3/1.5コージー | 175/65R14 82S |
1.5スポルト | 185/55R15 81V |
2代目デミオでは175/65R14が標準タイヤサイズとなり、スポーティなグレードである1.5スポルトでは185/55R15が採用されました。全体的に先代よりもタイヤ幅が広がったり、インチアップされたりしています。
3代目デミオ(DE型)のタイヤサイズ
3代目デミオ(2007年~2014年)の主なグレードのタイヤサイズは以下の通りです。
グレード | タイヤサイズ(前/後) |
1.3 13F | 165/70R14 81S |
1.3 13C、1.3 13C-V、1.3 13C 4WD、1.5 15C、13-SKYACTIV | 175/65R14 82S |
1.3 13S、1.3 13S 4WD | 185/55R15 81V |
1.5スポルト | 195/45R16 80W |
3代目デミオでは、エントリーグレードの13Fで165/70R14、標準的なグレードでは175/65R14が基本サイズとなっています。
上級グレードの13Sでは185/55R15、スポーティなグレードである1.5スポルトでは初めて16インチタイヤ(195/45R16)が採用されました。SKYACTIV導入後のモデルでは、燃費性能を重視して175/65R14が標準装備されています。
4代目デミオ(DJ型/Mazda2)のタイヤサイズ
4代目デミオ(2014年以降、現在はMazda2)の主なグレードのタイヤサイズは以下の通りです。
グレード | タイヤサイズ(前/後) |
13C、13S、13C/S 4WD、15MB、XD、XD 4WD | 185/65R15 88S |
XD ツーリング(4WD含む)、XD ツーリング L パッケージ(4WD含む) | 185/60R16 86H |
4代目デミオでは、ほとんどのグレードで185/65R15が標準サイズとなっています。上級グレードであるXDツーリングシリーズでは185/60R16が採用されました。
また、マツダの公式マニュアルによれば、エンジンタイプ別にも標準装備が異なります。
- ・SKYACTIV-G 1.3:185/65R15 88S
- ・SKYACTIV-G 1.5:185/65R15 88S または 185/60R16 86H、一部グレードでは195/55R16 87V
- ・SKYACTIV-D 1.5:185/65R15 88S または 185/60R16 86H
4代目からはタイヤサイズの統一化が進み、選択肢はシンプルになりました。
デミオのタイヤ交換時期の目安
タイヤは消耗品であり、適切なタイミングでの交換が必要です。交換時期を見極めるためには、走行距離だけでなく、タイヤの摩耗状態や経年劣化も考慮する必要があります。ここではデミオのタイヤ交換時期の目安をご紹介します。
走行距離による交換目安
一般的に、乗用車のタイヤは30,000km~50,000kmの走行で交換時期を迎えることが多いです。しかし、この数値はあくまで目安であり、実際の交換時期は運転スタイルや使用環境によって大きく変わります。 デミオの場合、以下のような目安が考えられます。
- ・市街地中心の利用:約30,000km~40,000km
- ・高速道路の利用が多い場合:約40,000km~50,000km
- ・荒れた路面の走行が多い場合:約20,000km~30,000km
特に急発進・急ブレーキが多い運転や、荒れた路面を頻繁に走行する場合は、タイヤの摩耗が早まることがあります。また、スポーティな走行が多いドライバーは、タイヤを早めに交換する傾向があります。 走行距離はあくまで参考値であり、実際のタイヤの状態を定期的に点検することが大切です。
タイヤの経年劣化と交換タイミング
走行距離が少なくても、タイヤは時間の経過とともに劣化します。ゴムは経年により硬化し、柔軟性が失われていきます。これにより、グリップ力の低下やひび割れが発生することがあります。
一般的に、タイヤの製造から5年程度が経過すると、ゴムの物性が変化し始めると言われています。さらに、タイヤの製造から10年が経過したものは、十分な走行性能を発揮できない可能性があるため、交換を検討した方が良いでしょう。
タイヤの製造年週は、タイヤのサイドウォールに「DOT」に続く数字とアルファベットで記載されています。例えば「DOT XXXX 2518」の場合、「2518」が製造年週を表し、「25週目の2018年製造」となります。
デミオを長く安全に乗るためには、走行距離が少なくても経年劣化を考慮し、5年以上経過したタイヤは注意深くチェックするようにしましょう。
摩耗状態の確認方法
タイヤの交換時期を判断するには、摩耗状態を確認することが重要です。以下のチェックポイントをご参考ください。
- 1.スリップサイン(摩耗限界表示)の確認
タイヤにはスリップサインという溝の摩耗限界を示すマークがあります。これはタイヤの周囲に等間隔で設置されており、このサインが路面に接する(露出する)ようになったら必ず交換しないといけません。法律上、スリップサインが露出したタイヤでの走行は違法となります。
スリップサインの位置は、タイヤのサイドウォールに「▲」や「△」マークで示されています。この印の位置のトレッド(タイヤの接地面)部分を確認してください。
- 2.タイヤの溝の深さ
新品のタイヤの溝の深さは約8mm程度ですが、法定の使用限度(スリップサインが露出する状態)は溝の深さが1.6mmになった時点です。ただし、安全のためには、溝の深さが3mm程度になったら交換を検討するのがおすすめです。特に雨天時のグリップ力を維持するためには、十分な溝の深さが必要です。
- 3.タイヤの偏摩耗
タイヤが均等に摩耗していない場合は、タイヤのローテーション(位置交換)や、アライメント(車輪の調整)が必要になることがあります。以下のような偏摩耗がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
- ・片側だけが極端に摩耗している
- ・タイヤの中央部だけが摩耗している
- ・タイヤの両端だけが摩耗している
- 4.ひび割れや膨らみの確認
タイヤのサイドウォールにひび割れがある場合や、タイヤの一部が膨らんでいる場合は、内部構造が損傷している可能性があります。このような症状が見られる場合は、すぐにタイヤの交換が必要です。
- 5.振動や異音の発生
走行中に異常な振動や音が発生する場合は、タイヤに問題がある可能性があります。このような症状がある場合は、専門家に点検してもらいましょう。
デミオのタイヤは定期的に点検し、上記のような症状が見られたら、早めの交換を検討してください。安全な走行のためには、タイヤの状態を良好に保つことが大切です。
デミオに適したタイヤの選び方
デミオに最適なタイヤを選ぶことで、燃費性能や走行安定性、乗り心地を向上させることができます。
ここでは、デミオに適したタイヤの選び方のポイントをご紹介します。
サマータイヤとスタッドレスタイヤの違い
サマータイヤは通常の走行に適した一般的なタイヤで、乾燥した路面や雨天時の性能に優れています。
一方、スタッドレスタイヤは雪道や凍結路面での走行に適したタイヤで、ゴムの柔らかさと特殊なトレッドパターンにより、低温下でもグリップ力を発揮します。
デミオのような軽量コンパクトカーでは、適切なタイヤの選択が特に重要です。
サマータイヤの特徴
- ・通常走行用、乾燥・雨天時の性能に優れる
- ・高速走行安定性と燃費性能良好
スタッドレスタイヤの特徴
- ・雪道・凍結路面用、低温でも柔軟性維持
- ・雪氷をかき出すトレッドパターン
- ・乾燥路面では燃費性能劣化
デミオを雪国で使用する場合や冬季に雪道を走行する機会が多い場合は、冬用にスタッドレスタイヤを用意することをオススメします。
一方、雪のほとんど降らない地域では年間を通してサマータイヤを使用することができます。
また、最近では「オールシーズンタイヤ」という選択肢も増えています。これはサマータイヤとスタッドレスタイヤの中間的な性能を持ち、軽度の降雪地域では年間を通して使用できます。ただし、本格的な雪道や凍結路面では、専用のスタッドレスタイヤに劣る点に注意が必要です。
低燃費タイヤのメリット
デミオは燃費性能の高い車種であるため、低燃費タイヤとの相性が良いと言えます。低燃費タイヤは、転がり抵抗を低減する技術を取り入れており、燃費向上に貢献します。
低燃費タイヤのメリット
- ・転がり抵抗が低減され、燃費が向上する
- ・環境負荷が少ない(CO2排出量の削減)
- ・静粛性に優れているものが多い
- ・長期的なコスト削減につながる
低燃費タイヤのデメリット
- ・一般的なタイヤより価格が高めの傾向がある
- ・グリップ力がやや劣る場合がある
- ・摩耗速度が速い場合がある
デミオにおいて低燃費タイヤを選ぶ際は、「ECOPIA」(ブリヂストン)、「BluEarth」(ヨコハマ)、「ENASAVE」(ダンロップ)などの低燃費性能を謳ったシリーズが人気です。これらのタイヤは、転がり抵抗を低減しつつ、必要なグリップ力も確保しており、デミオの特性を活かすことができます。
走行特性に合わせた選び方
デミオの乗り方や使用環境によって、最適なタイヤは変わってきます。
自分の走行スタイルに合わせたタイヤを選ぶことで、より快適なドライブを楽しむことができます。
- 1.燃費重視のドライバー
燃費を最優先に考えるドライバーには、低燃費タイヤがおすすめです。先述のECOPIA、BluEarth、ENASAVEなどの低燃費タイヤシリーズから選ぶとよいでしょう。特にデミオのような軽量車では、タイヤの転がり抵抗が燃費に与える影響は大きいです。
- 2.乗り心地重視のドライバー
快適な乗り心地を求めるドライバーには、コンフォート性能に優れたタイヤがおすすめです。タイヤの偏平率が高い(数字が大きい)ものを選ぶと、路面からの衝撃を吸収しやすくなります。また、「プレミアムコンフォート」や「静粛性」をアピールしているモデルを選ぶとよいでしょう。
3.走行性能重視のドライバー
スポーティな走りを楽しみたいドライバーには、グリップ力に優れたタイヤがおすすめです。「ハイグリップ」や「スポーツ」を謳ったモデルは、コーナリング時のグリップ力や応答性に優れています。ただし、一般的に燃費性能や耐摩耗性はやや劣る傾向にあります。
デミオのDJモデル、特にXDツーリングなどの上級グレードでは、185/60R16サイズのタイヤで、よりスポーティな走りを実感できるでしょう。
- 4.長距離・高速走行が多いドライバー
高速道路の利用が多いドライバーには、高速走行時の安定性と静粛性に優れたタイヤがおすすめです。プレミアムタイヤメーカーの製品は、高速走行時のノイズや振動が少なく、安定した走行を提供します。
- 5.雨天走行が多いドライバー
雨の多い地域にお住まいの方や、雨天時の運転が多い方は、ウェット性能に優れたタイヤを選ぶことをおすすめします。排水性の高いトレッドパターンを持つタイヤは、雨天時のグリップ力を確保し、ハイドロプレーニング現象(水膜の上をタイヤが滑る現象)を抑制します。
タイヤを選ぶ際は、自分の走行環境や優先する性能を明確にし、それに合ったタイヤを選ぶことが大切です。また、価格だけでなく、長期的な視点での燃費や寿命も考慮すると、より経済的な選択ができるでしょう。
まとめ:デミオのタイヤ選びで失敗しないために
デミオのタイヤを選ぶ際は、まず年式やグレードに合った正確なサイズを確認することが重要です。走行スタイルや使用環境に合わせて、低燃費タイヤやグリップ重視タイヤなど、最適なタイプを選ぶことで、安全で快適な走行が実現します。タイヤの定期点検と適切なタイミングでの交換を心がけ、デミオの特性を最大限に引き出しましょう。