エルグランドのタイヤサイズは?年式別・グレード別サイズ一覧とおすすめタイヤを紹介!
日産エルグランドは、広々とした質の高い車内空間や上質なエクステリアが魅力の高級ミニバンです。そんなエルグランドのオーナーにとって、タイヤ交換の時期には「どのサイズを選べばいいのか」「どこで交換すればコスパが良いのか」と悩むことも多いのではないでしょうか。
この記事では、エルグランドの年式・グレード別のタイヤサイズ情報をはじめ、おすすめのタイヤ、交換費用の相場、インチアップの可能性まで紹介します。タイヤ選びに迷っているエルグランドオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
《 目次 》
エルグランドとは?歴代モデルの特徴とタイヤサイズの変遷
日産エルグランドは、1997年に初代が登場して現在の3代目まで、日本の高級ミニバン市場において確固たる地位を築いてきました。30~40代のレジャーを楽しむ男性をターゲットに、上質感と使い勝手の良さを両立したミニバンとして人気を集めています。
エルグランドの歴代モデルの基本情報は以下の通りです。
種類 | 年式 | 型式 | 期間 |
1代目 | 1997年式 | KH-ATE50など | 1997年5月~2002年4月 |
2代目 | 2002年式 | UA-E51など | 2002年5月~2010年7月 |
3代目 | 2010年式 | DBA-TE52など | 2010年8月~現在 |
タイヤサイズについては、歴代モデルで徐々に大型化していく傾向があります。初代では15インチが主流だったものが、2代目では16インチや17インチ、そして3代目では16インチ~19インチまでと、より幅広い選択肢が用意されるようになりました。
特に現行の3代目モデルでは、250XGなど一部グレードは16インチを標準とする一方、ハイウェイスターなどの上位グレードでは18インチを採用するなど、グレードによる違いもはっきりしています。タイヤ選びでは、この年式やグレードによる違いを正確に把握することが大切です。
エルグランド 年式・グレード別タイヤサイズ早見表
ここでは、エルグランドの主要モデル・グレード別に適合するタイヤサイズをまとめました。
自分の愛車に合ったサイズを確認する際に参考にしてください。
初代エルグランド(E50系/1997年~2002年)のタイヤサイズ
初代エルグランドは、日産の高級ミニバンの礎を築いたモデルです。主に15インチホイールを採用していました。
グレード | 型式例 | タイヤサイズ |
3.0 J/X/V 8人乗り | ATE50など | 215/65R15 96S |
3.3 X/V/ハイウェイスター | ALE50など | 215/65R15 96S |
3.5 X/V/ハイウェイスター | APE50など | 215/65R15 96S |
初代モデルは主に215/65R15というサイズが標準装備されていました。
このサイズはバランスの取れた乗り心地と安定性を提供し、当時のミニバンとしては一般的なサイズでした。
2代目エルグランド(E51系/2002年~2010年)のタイヤサイズ
2代目エルグランドでは、グレードによって16インチと17インチの選択肢が設けられました。
グレード | 型式例 | タイヤサイズ |
2.5 V/X | ME51など | 215/65R16 98S |
3.5 V/X/VG | E51など | 215/65R16 98S |
2.5 ハイウェイスター | ME51など | 215/60R17 96H |
3.5 ハイウェイスター | E51など | 215/60R17 96H |
2代目モデルではベーシックなグレードで16インチ、ハイウェイスターなどのスポーティなグレードでは17インチを採用するという明確な差別化が図られました。
乗り心地重視の方は16インチ、走行性能重視の方は17インチと、好みに合わせた選択ができるようになっています。
3代目エルグランド前期(E52系/2010年~2014年)のタイヤサイズ
3代目に入ると、さらにタイヤサイズの選択肢が広がりました。基本グレードの16インチから、上位モデルでは18インチ、特別仕様車では19インチまで用意されています。
グレード | 型式 | タイヤサイズ |
250XG | TE52 | 215/65R16 98S |
250ハイウェイスター | TE52 | 225/55R18 98V |
350ハイウェイスター | PE52 | 225/55R18 98V |
ライダー | TE52 | 225/55R18 98V |
ライダーハイパフォーマンススペック | PE52 | 245/45R19 98Y |
VIP | PE52 | 225/55R18 98V |
3代目前期モデルでは、ベーシックグレードの250XGのみ16インチを維持し、ハイウェイスターなどの上位グレードでは18インチが標準となりました。
さらに、特別仕様車のライダーハイパフォーマンススペックでは19インチという、より存在感のあるサイズが採用されています。
3代目エルグランド後期(E52系/2014年~現行)のタイヤサイズ
3代目後期モデルでは、さらにグレード展開が多様化し、それに伴いタイヤサイズのバリエーションも増えています。
グレード | 型式 | タイヤサイズ |
250XG | TE52 | 215/65R16 98S |
250ハイウェイスターS | TE52 | 225/55R18 98V |
250ハイウェイスタープレミアム | TE52 | 225/55R18 98V |
350ハイウェイスター | PE52 | 225/55R18 98V |
ライダー | TE52 | 225/55R18 98V |
ライダーハイパフォーマンススペック | PE52 | 245/45R19 102W |
オーテック | TE52 | 225/55R18 98V |
3代目後期モデルでも、基本的なサイズ構成は前期と同様です。250XGでは経済性と乗り心地を重視した16インチ、その他の多くのグレードでは走行安定性とデザイン性に優れた18インチが標準装備されています。ライダーハイパフォーマンススペックは19インチを採用し、よりスポーティな走りと存在感を演出しています。
エルグランドのタイヤサイズの調べ方3つの方法
タイヤ交換を考える際、まずは自分のエルグランドに最適なタイヤサイズを知る必要があります。
ここでは、タイヤサイズを確認する3つの方法を紹介します。
運転席ドアの空気圧ラベルで確認する方法
最も簡単な方法は、運転席ドアを開けて、車体側(ドアの内側や枠)に貼付されている適正空気圧を表示したラベルを確認することです。このステッカーには、メーカーが推奨するエルグランドのタイヤサイズと適正空気圧が記載されています。
ただし注意点として、このステッカーには複数のタイヤサイズが記載されていることがあります。これはグレードによって装着可能なタイヤサイズが複数あるためです。ご自身の車両がどのグレードに当たるのかを車検証などで確認し、適切なサイズを選ぶようにしましょう。
車検証からタイヤサイズを調べる方法
2つ目の方法は、車検証の情報から調べる方法です。車検証には「型式」や「グレード」が記載されていますので、その情報をもとにインターネットや自動車メーカーのウェブサイトで適合するタイヤサイズを検索できます。
より正確に調べるなら、日産のオフィシャルサイトや、タイヤメーカーのサイトで「車種別タイヤ検索」機能を利用するのがおすすめです。エルグランドの年式と型式、場合によってはグレードまで入力することで、適合するタイヤサイズが表示されます。
タイヤ側面に記載されているサイズ表記を見る方法
最も確実なのは、現在装着されているタイヤの側面に表記されたサイズ表示を確認する方法です。タイヤのサイドウォール(側面)には、「215/65R16」のような形式でサイズが記載されています。
この表記は「タイヤの幅(mm)/偏平率(%)R(ラジアル構造)ホイール径(インチ)」を示しています。例えば「215/65R16」なら、幅215mm、高さは幅の65%、16インチホイール用というタイヤであることがわかります。
現在使用中のタイヤを見ることで、間違いなく適合するサイズが確認できるため、交換の際にも同じサイズを選べば安心です。また、この方法なら調べる手間もかかりませんので、最もシンプルな確認方法といえるでしょう。
エルグランドのタイヤ交換費用と相場
エルグランドのタイヤ交換を検討する際、タイヤ本体の価格だけでなく工賃なども含めた総コストを把握しておくことが大切です。
ここでは、タイヤ本体の価格相場と交換費用の目安を紹介します。
タイヤ本体の価格相場
エルグランドに適合するタイヤのサイズは複数あり、グレードによっても異なります。以下に、サイズ別の価格相場(4本セット)をまとめました。
タイヤサイズ | 販売価格帯(4本・税込) |
215/65R16(サマータイヤ) | 40,400円~102,800円 |
215/65R16(スタッドレスタイヤ) | 43,600円~115,600円 |
215/60R17(サマータイヤ) | 32,400円~109,600円 |
215/60R17(スタッドレスタイヤ) | 52,400円~133,200円 |
225/55R18(サマータイヤ) | 55,600円~129,600円 |
225/55R18(スタッドレスタイヤ) | 54,800円~179,600円 |
タイヤの価格は、メーカーやグレード、性能によって大きく異なります。また、取り扱いブランドの中には、国内メーカーの海外工場で生産され並行輸入されたものもあります。これらはアジアンタイヤと呼ばれることもあり、国内向け正規品に比べてコストパフォーマンスに優れている場合があります。
ネットショップなどでは、上記の相場よりも安く購入できることもありますので、複数の販売店を比較検討することをおすすめします。例えば、タイヤ流通センターなどの専門店では、以下のような価格で提供されています。
タイヤサイズ | 販売価格(4本・税込) |
215/65R16(サマータイヤ) | 32,900円~ |
215/65R16(スタッドレスタイヤ) | 33,900円~ |
215/60R17(サマータイヤ) | 34,900円~ |
215/60R17(スタッドレスタイヤ) | 37,900円~ |
225/55R18(サマータイヤ) | 49,900円~ |
225/55R18(スタッドレスタイヤ) | 51,600円~ |
タイヤ交換の費用相場
タイヤ交換にかかる費用は、交換を依頼する場所や作業内容によって異なります。一般的な工賃の相場は以下の通りです。
作業内容 | 工賃相場(1本あたり) |
タイヤ脱着(タイヤ単品交換) | 1,500円~3,000円 |
ホイール組み換え | 2,000円~4,000円 |
バランス調整 | 500円~1,500円 |
廃タイヤ処分料 | 300円~1,000円 |
4本すべてのタイヤを交換する場合、工賃の総額は約10,000円~20,000円程度が目安となります。
また、店舗によってはアプリ会員や常連客向けの割引サービスを実施していることもあります。
タイヤ脱着料金表(例):
車種 | 通常価格(4本) | アプリ会員(4本) |
ミニバン/1BOX/SUV | 6,600円 | 5,500円 |
ジャッキ使用 | 上記脱着料に+1,300円 |
タイヤ交換の際は、事前に複数の店舗で見積もりを取ることで、適正価格で交換作業を依頼することができます。
エルグランドのタイヤ交換はどこがおすすめ?
エルグランドのタイヤ交換は様々な場所で行うことができますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここでは、主な交換場所の特徴と選び方について紹介します。
ディーラーでタイヤ交換するメリット・デメリット
日産ディーラーでのタイヤ交換は、エルグランドという車種に精通したスタッフが対応してくれるため、安心感があります。
メリット:
- ・エルグランドに最適なタイヤを提案してもらえる
- ・作業の品質が高く、信頼性がある
- ・アフターサービスが充実している
- ・自宅まで車を取りに来てくれるサービスがある場合も
デメリット:
- ・工賃や本体価格が他の場所よりも高めになりがち
- ・予約が取りづらく、作業に時間がかかることもある
- ・タイヤの選択肢が限られることがある
ディーラーでのタイヤ交換は、品質と安心感を重視する方や、忙しくて時間がない方に特におすすめです。
タイヤ専門店でタイヤ交換するメリット・デメリット
タイヤ専門店は、豊富な知識と経験を持つスタッフがいるため、タイヤに関する相談がしやすく、多様な選択肢から最適なタイヤを選ぶことができます。
メリット:
- ・タイヤの品揃えが豊富で、多様な選択肢がある
- ・タイヤに関する専門知識が豊富
- ・ディーラーよりも価格が安いことが多い
- ・アフターサービスや保証が充実している店舗が多い
デメリット:
- ・店舗によって技術力にバラツキがある場合がある
- ・繁忙期は予約が混み合うことがある
タイヤ専門店は、タイヤの選択肢の多さとコストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
ガソリンスタンドでタイヤ交換するメリット・デメリット
ガソリンスタンドでのタイヤ交換は、身近で気軽に依頼できる点が魅力です。
メリット:
- ・店舗数が多く、身近な場所で交換できる
- ・給油や洗車などのついでに相談や予約ができる
- ・24時間営業の店舗もあり、都合の良い時間に対応してもらえる場合がある(要確認)
デメリット:
- ・タイヤの専門知識が十分でないスタッフもいる
- ・扱っているタイヤの種類が限られる場合が多い
- ・作業スペースや設備が限られている場合がある
ガソリンスタンドでのタイヤ交換は、急いでいる時や軽微な交換作業を依頼したい場合におすすめです。
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自分でタイヤ交換するメリット・デメリット
自分でタイヤ交換をすることも選択肢の一つです。DIY好きな方や、コストを抑えたい方に向いています。
メリット:
- ・工賃がかからないため、費用を大幅に節約できる
- ・好きな時間に作業ができる
- ・自分の車の構造や特性について理解が深まる
デメリット:
- ・適切な工具(ジャッキ、インパクトレンチなど)が必要
- ・作業に時間と労力がかかる
- ・誤った作業をすると危険(車が落下する、ボルトの締め付け不足など)
自分でタイヤ交換をする場合は、安全面に十分配慮し、正しい手順で作業を行うことが大切です。
エルグランドのタイヤサイズアップ(インチアップ)について
エルグランドのカスタマイズ方法として人気があるのが、タイヤのインチアップです。
ここでは、インチアップのメリット・デメリットや、エルグランドに適したインチアップの選択肢について紹介します。
インチアップのメリット・デメリット
タイヤをインチアップすることには、様々なメリットとデメリットがあります。
メリット:
- ・見た目が引き締まり、高級感やスポーティ感が増す
- ・タイヤの偏平率が下がることで、操縦安定性が向上する
- ・コーナリング時のレスポンスが向上する
- ・ブレーキの効きが良くなる場合がある
デメリット:
- ・タイヤとホイールの費用が高くなる
- ・乗り心地が硬くなりがち
- ・路面の凹凸をより感じやすくなる
- ・タイヤの側面が薄くなるため、縁石などへの衝撃に弱くなる
- ・燃費が若干悪化する可能性がある
インチアップを検討する際は、自分の優先順位(見た目重視か、乗り心地重視かなど)をはっきりさせておくことが大切です。
推奨インチアップサイズと注意点
エルグランドでのインチアップは、以下のようなパターンが一般的です。
16インチ → 17インチまたは18インチ
- ・250XGなどの基本グレードからのインチアップ
- ・比較的穏やかな変化で、乗り心地への影響も最小限
- ・17インチへのアップなら、メリットを感じつつもデメリットは抑えられる
18インチ → 19インチまたは20インチ
- ・ハイウェイスターなどの上位グレードからのインチアップ
- ・よりスポーティで迫力のある外観を求める場合に
- ・19インチはライダーハイパフォーマンスと同等の足回りに
インチアップを行う際の注意点としては、以下の点が挙げられます。
- ・外径の維持: インチアップの際は、タイヤの外径を純正と同等に保つことが重要です。これにより、速度計やABSなどの電子制御システムへの影響を最小限に抑えられます。
- ・クリアランスの確保: 大きいサイズのタイヤやホイールに変更すると、フェンダーやサスペンションとの干渉が起きる可能性があります。
- ・オフセットの調整: ホイールのオフセット(ホイールの中心からハブ取り付け面までの距離)は、走行安定性や操縦性に大きく影響します。
- ・荷重指数と速度記号: インチアップ後のタイヤも、純正タイヤ以上の荷重指数と速度記号を持つものを選びましょう。
エルグランドの場合、19インチまでは純正サイズとして設定されているので、初心者は19インチまでに留めるのがおすすめです。
まとめ
エルグランドのタイヤサイズは、初代は215/65R15が主流、2代目は基本グレードで215/65R16、ハイウェイスターで215/60R17、3代目では250XGで215/65R16、その他のグレードで主に225/55R18が採用されています。タイヤ交換の際は、適切なサイズの選択、信頼できる交換場所の利用、そして用途に合ったタイヤ種類(サマー・スタッドレス)の選定が、安全で快適なドライブを実現するポイントです。