ステップワゴンのタイヤサイズは? 選び方から交換まで徹底解説
「ステップワゴンのタイヤサイズを知りたい」「そろそろタイヤ交換を考えているけど、どのタイヤを選べばいいの?」このような悩みを持っていませんか?ホンダのステップワゴンは年式やグレードによってタイヤサイズが異なるため、正確な情報を知ることが大切です。
特に2022年に発売された新型ステップワゴン(RP6/7/8型)では、エクストラロード規格の採用など注意すべきポイントもあります。この記事では、ステップワゴンのタイヤサイズを年式・グレード別にわかりやすく解説します。さらに、タイヤの選び方や交換時の注意点、おすすめのタイヤも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
《 目次 》
ステップワゴンのタイヤサイズ一覧【年式・グレード別】
ステップワゴンのタイヤサイズは、年式やグレード、さらには駆動方式によっても異なります。まずは各世代のタイヤサイズを確認してみましょう。
新型ステップワゴン(RP6/7/8系)のタイヤサイズ
2022年1月に発売された6代目となる新型ステップワゴンは、標準グレードとプレミアムラインでタイヤサイズが異なります。また、ガソリン車とハイブリッド車(e:HEV)でも型式が分かれますが、同グレードであればタイヤサイズは共通です。
新型ステップワゴンのタイヤサイズは以下の通りです。
型式 | グレード | タイヤサイズ |
RP6 | AIR | 205/60R16 96H XL |
RP6 | SPADA | 205/60R16 96H XL |
RP6 | PREMIUM LINE | 205/55R17 95V XL |
RP7 | AIR 4WD | 205/60R16 96H XL |
RP7 | SPADA 4WD | 205/60R16 96H XL |
RP7 | PREMIUM LINE 4WD | 205/60R16 96H XL |
RP8 | e:HEV AIR | 205/60R16 96H XL |
RP8 | e:HEV SPADA | 205/60R16 96H XL |
RP8 | e:HEV PREMIUM LINE | 205/55R17 95V XL |
新型ステップワゴンのタイヤサイズは主に2種類あります。プレミアムラインの2WD(RP6とRP8)は17インチ(205/55R17 95V XL)、それ以外のグレードは16インチ(205/60R16 96H XL)を標準装備しています。
なお、特に重要なポイントとして、新型ステップワゴンでは従来のモデルと異なり、すべてのタイヤにエクストラロード規格(XL)が採用されています。タイヤ交換の際には必ずXL規格のタイヤを選ぶ必要があります。
5代目ステップワゴン(RP1/2/3/4/5系)のタイヤサイズ
2015年~2021年に販売されていた5代目ステップワゴン(RP1/2/3/4/5系)のタイヤサイズは、標準モデルとスパーダで若干異なります。また、駆動方式によってもタイヤサイズが変わるケースがあります。
代表的なグレードのタイヤサイズは以下の通りです。
型式 | グレード | タイヤサイズ |
RP1 | B | 205/60R16 92H |
RP1 | G | 205/60R16 92H |
RP1 | G・EX | 205/60R16 92H |
RP1 | G・Honda SENSING | 205/60R16 92H |
RP2 | 4WD各グレード | 205/60R16 92H |
RP3 | スパーダ | 205/60R16 92H |
RP3 | スパーダ クールスピリット | 205/55R17 91V |
RP4 | スパーダ 4WD | 205/60R16 92H |
RP4 | スパーダ クールスピリット 4WD | 205/60R16 92H |
5代目ステップワゴンでは、主に16インチ(205/60R16 92H)のタイヤが使用されています。ただし、スパーダ クールスピリットの2WD車のみ17インチ(205/55R17 91V)を標準装備しています。
この世代では、標準モデルでもスパーダでも、基本的には16インチタイヤが主流となっていますが、上級グレードのみ17インチが採用されている点が特徴的です。
4代目以前のステップワゴンのタイヤサイズ
4代目(RK系)、3代目(RG系)など、それ以前のステップワゴンのタイヤサイズは以下のようになっています。
【4代目ステップワゴン(RK系:2009年~2015年)】
- 標準グレード:195/65R15 91H(2WD)、205/65R15 94S(4WD)
- スパーダグレード:205/60R16 92H、一部205/55R17 91V
【3代目ステップワゴン(RG系:2005年~2009年)】
- 標準グレード:205/65R15 94S
- スパーダ・Z:205/60R16 92H
【2代目ステップワゴン(RF3/4/7/8系:2001年~2005年)】
- 標準グレード:195/65R15 91S
【初代ステップワゴン(RF1/2系:1996年~2001年)】
- 標準グレード:195/65R15 91S
歴代ステップワゴンの変遷を見ると、当初は15インチがメインでしたが、次第に16インチが標準となり、上級グレードには17インチが設定されるようになったことがわかります。
また、近年のモデルでは、タイヤの性能要件も高まり、新型ではエクストラロード規格が必須となっています。
ステップワゴンのタイヤサイズの見方と読み方
タイヤ選びで迷わないためには、タイヤサイズの見方を知っておくことが重要です。ステップワゴンの新型モデルに装着されている「205/60R16 96H XL」を例に、それぞれの数字やアルファベットの意味を解説します。
タイヤのサイズ表記の意味
「205/60R16 96H XL」の表記は以下の意味を持っています。
表記 | 意味 |
205 | タイヤの断面幅(mm) |
60 | 偏平率(タイヤの高さ÷断面幅×100%) |
R | ラジアル構造(現在のタイヤはほぼすべてR) |
16 | リム径(インチ) |
96 | ロードインデックス(負荷能力を示す指数) |
H | 速度記号(最高速度の性能) |
XL | エクストラロード規格(強化タイヤ) |
タイヤを選ぶ際には、最低限この表記が一致しているか確認する必要があります。特に、「205/60R16」の部分は、タイヤの基本的な大きさを示すため、必ず一致させることが重要です。
ロードインデックス(96)と速度記号(H)については、同等以上の数値であれば問題ありません。例えば、ロードインデックスは96より大きい97や98、速度記号もHより上位のVやWであれば使用可能です。ただし、下回る数値のタイヤは安全性の観点から使用できません。
エクストラロード(XL)規格とは
新型ステップワゴンで特に注意が必要なのが、「XL」の表記です。これは「エクストラロード」という規格を示しており、標準タイヤより強化されたタイヤであることを意味します。
エクストラロード規格のタイヤは、標準タイヤより高い空気圧に耐えられるよう設計されており、より重い荷重を支えることができます。新型ステップワゴンは、ミニバンとしての積載性を考慮し、全グレードでこのXL規格が採用されています。
タイヤ交換の際には、必ずXL規格のタイヤを選ばなければなりません。標準規格のタイヤを装着すると、荷重に耐えられず安全性が損なわれる恐れがあります。
特に注意すべき点として、以前のステップワゴンから新型に乗り換えた方は、従来のタイヤとは規格が異なることを認識しておく必要があります。タイヤショップでも、年式やグレードをしっかり伝え、適切なタイヤを推薦してもらいましょう。
ステップワゴンのタイヤ交換時の注意点
ステップワゴンのタイヤ交換をする際には、いくつかの注意点があります。特に新型モデルでは従来と異なる点もありますので、しっかり確認しておきましょう。
新型ステップワゴンのタイヤ選びで注意すべきこと
新型ステップワゴン(RP6/7/8型)のタイヤ選びで特に注意すべきポイントは以下の3点です。
- 1.必ずエクストラロード(XL)規格を選ぶこと
前述の通り、新型ステップワゴンはすべてのグレードでXL規格が採用されています。タイヤ側面に「XL」または「REINFORCED」と表記されたタイヤを選ぶ必要があります。
- 2.ロードインデックスを下回らないこと
16インチタイヤの場合は「96」以上、17インチタイヤの場合は「95」以上のロードインデックスを持つタイヤを選びましょう。数字が大きいほど、より重い荷重に耐えられます。
- 3.速度記号を下回らないこと
16インチタイヤの場合は「H」以上、17インチタイヤの場合は「V」以上の速度記号を持つタイヤを選びましょう。速度記号が示す最高速度性能が下回ると、安全性が損なわれる可能性があります。
新型ステップワゴンは、従来のモデルよりもタイヤの性能要件が厳しくなっています。「以前と同じタイヤを付ければいい」という考えでは、適切なタイヤを選べない可能性がありますので注意が必要です。
タイヤの負荷能力と速度記号
タイヤのロードインデックスと速度記号は、安全性を確保するために重要な指標です。ステップワゴンに関連する主な数値は以下の通りです。
【ロードインデックスと最大荷重の関係】
- ・91: 615kg
- ・92: 630kg
- ・94: 670kg
- ・95: 690kg
- ・96: 710kg
【速度記号と最高速度の関係】
- ・H: 210km/h
- ・V: 240km/h
ステップワゴンのような7~8人乗りのミニバンでは、多人数や荷物を積んだ状態を想定し、十分な負荷能力を持つタイヤを選ぶ必要があります。特に家族でのレジャーや旅行などで使用する機会が多い方は、負荷能力に余裕を持たせたタイヤを選ぶことをおすすめします。
速度記号については、日本の法定速度内での走行であれば大きな問題となることは少ないですが、タイヤの基本性能を示す指標として、純正と同等以上の速度記号を持つタイヤを選ぶことをおすすめします。
ステップワゴンでインチアップ・インチダウンは可能?
タイヤのサイズを変更する「インチアップ」や「インチダウン」は、見た目や走行性能を変えたい方にとって興味深い選択肢です。ステップワゴンでも一定条件下で可能ですが、安全面での配慮が必要です。
インチアップのメリットとデメリット
インチアップとは、純正より大きいサイズのホイールとタイヤに交換することです。
ステップワゴンでのインチアップには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
【インチアップのメリット】
- ・見た目の向上:大きなホイールでスタイリッシュな外観に
- ・操縦安定性の向上:硬さが増し、コーナリング性能が向上
- ・グリップ力の向上:接地面積が増え、ブレーキ性能が向上
【インチアップのデメリット】
- ・費用の増加:大きいサイズほどタイヤ・ホイール共に高価
- ・乗り心地の低下:衝撃吸収性が減り、小さな段差も伝わりやすくなる
- ・燃費の悪化:重量増加や路面抵抗の増加により燃費が低下する可能性
- ・パンクしやすくなる:薄くなったタイヤのサイドウォールが損傷しやすい
家族での使用が多いステップワゴンでは、特に乗り心地の低下は大きなデメリットと言えます。インチアップを検討する際は、見た目の良さだけでなく、実用面でのデメリットも考慮して判断することが大切です。
ステップワゴンに適したインチアップ・インチダウンのサイズ
ステップワゴンでインチアップやインチダウンを行う場合、安全面から考慮すべき最も重要なポイントは「外径の維持」です。
外径が大きく変わると、速度計やABSなどの電子制御システムに影響を与える可能性があります。
【16インチから17インチへのインチアップ例(外径を維持)】
- ・純正:205/60R16 → 変更後:205/55R17
- ・純正:205/60R16 → 変更後:215/50R17
【16インチから18インチへのインチアップ例(外径を維持)】
- ・純正:205/60R16 → 変更後:225/45R18
- ・純正:205/60R16 → 変更後:215/45R18
【インチダウンについて】
ステップワゴンの場合、インチダウンは難しい側面があります。特に現行モデルはXL規格が必須であり、小さいインチサイズではXL規格の選択肢が限られてきます。また、ブレーキキャリパーなどのパーツとの干渉も考慮する必要があります。
例えば、16インチから15インチへのインチダウンは、理論上は「205/60R16 → 205/65R15」などの組み合わせが考えられますが、ブレーキとの干渉によって実際には難しいケースが多いです。
インチアップやインチダウンを検討される際は、必ずタイヤショップやカー用品店の専門家に相談し、車両との適合性を確認することをおすすめします。自己判断で不適切なサイズを選ぶと、安全性に関わる重大な問題が発生する可能性があります。
ステップワゴンのタイヤ交換の時期と費用
タイヤ交換のタイミングや費用について知っておくと、計画的なメンテナンスが可能になります。ここでは、適切な交換時期と予算の目安を解説します。
タイヤ交換目安は距離で分かる?使用年数やタイヤの見た目から判断する方法も紹介!|高品質タイヤの輸出入・販売【LC貿易株式会社】
タイヤ交換の時期と目安
タイヤ交換が必要になる主なタイミングは以下の3つです。
- 1.スリップサイン(摩耗限界表示)が出たとき
タイヤの溝の残り深さが1.6mm以下になると、スリップサインと呼ばれる帯状の部分が現れます。これはタイヤの摩耗限界を示すもので、この状態での走行は道路交通法違反となります。スリップサインが出る前に交換を検討しましょう。
- 2.タイヤ使用開始から3~5年以上経過したとき
使用開始から3~5年経過が目安となっています。3年目・5年目など定期的にお店で点検してもらうのをオススメしています。また、タイヤは使用の有無にかかわらず、製造から年数が経つとゴムが劣化します。メーカーは製造から5年以上経過したタイヤはゴムの硬化や性能低下が進んでいるため、交換を推奨していますが必ずしも交換する必要があるわけではありません。
ディーラーやカー用品店等の専門店でまだ使用できるか相談して交換を検討しましょう。タイヤのサイドウォールには製造年週が「〇〇XX」(週・年)の形式で記載されているので確認してみましょう。特に製造から10年以上経過している場合は外見上目立った以上がなくても、交換することをオススメします。
- 3.タイヤにひび割れや変形が見られるとき
タイヤのサイドウォール(側面)にひび割れが生じたり、異常な摩耗や変形が見られる場合は、交換が必要です。これらは突然のタイヤトラブルを招く恐れがあります。
また、溝の残り具合については、以下を目安にすると良いでしょう。
・夏タイヤ:溝の残りが30%以下になったら交換を検討
- ・スタッドレスタイヤ:溝の残りが50%以下になったら交換を検討(特にスタッドレスタイヤは溝の深さが性能に直結します)
定期的にタイヤの状態をチェックする習慣をつけることで、安全走行につながります。特に長距離ドライブの前や、季節の変わり目にはしっかりと点検しましょう。
タイヤ交換にかかる費用の相場
ステップワゴンのタイヤ交換にかかる費用は、タイヤのグレードや交換場所によって大きく異なります。以下にタイヤサイズ別の相場を示します。
【ステップワゴンのタイヤ交換費用相場(4本セット)】
タイヤサイズ | サマータイヤ価格 | スタッドレスタイヤ価格 |
205/60R16 XL | 30,000円~80,000円 | 40,000円~90,000円 |
205/55R17 XL | 40,000円~100,000円 | 50,000円~110,000円 |
195/65R15 | 20,000円~60,000円 | 30,000円~80,000円 |
※上記価格はタイヤ本体のみの価格です。別途、下記の費用がかかります。
【追加でかかる費用】
- ・タイヤ交換費用:4本で約5,000円~12,000円
- ・バランス調整:4本で約3,000円~6,000円
- ・廃タイヤ処分料:4本で約2,000円~4,000円
タイヤ交換の場所によっても価格は変わります。一般的に以下のような価格傾向があります(高い順)。
1.ディーラー:高品質な作業だが、最も高価
- 2.カー用品店:中程度の価格帯で選択肢が豊富
- 3.タイヤ専門店:比較的リーズナブルで専門性が高い
- 4.ネット購入+持ち込み交換:最も費用を抑えられる
特に「ネット購入+持ち込み交換」は、タイヤ本体を通販で購入し、工賃のみを実店舗で支払う形式で、最もコストを抑えられる方法です。ただし、タイヤの規格や適合性の確認は自己責任となるため、知識が必要です。
新型ステップワゴンは特にXL規格が必須であるなど、選択肢に制限がある点にも注意が必要です。価格だけでなく、安全性や性能も考慮したタイヤ選びをおすすめします。
ガソリンスタンドでタイヤ交換は不安?任せて大丈夫な理由と安くする方法も紹介!|高品質タイヤの輸出入・販売【LC貿易株式会社】
まとめ
ステップワゴンのタイヤサイズは年式やグレードによって異なり、特に新型モデルではXL規格が必須です。タイヤ交換時は、正確なサイズと規格を選ぶことで安全性を確保し、家族の大切な足として安心して長くステップワゴンに乗ることができます。